2008/12/07

BKK発★第3032便★ 「空港閉鎖でイライラ! 3日かけてヘロヘロ帰国! これもアメージング・タイランドなの?」

              【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                               沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著

P1140662■「いや~、結局、10日間か~。スワンナプームとドンムアン空港の閉鎖は~。も~、連合のヤツら、メチャクチャ感極まりないって感じだったな~。アメージング・タイランドなんて言ってる場合じゃないよな~」
「本当にヒドいよなーっ! あいつら、やり過ぎだよーっ! “最後の戦い”とか言っておいて、どうせ、タクシン支持派の内閣ができれば、活動再開するだろうしなーっ! おかげで、オレ、バンコクに行けなくなっちゃったんだよっ」
「え~~~っ!? 行くつもりだったの~~~?」
P1040953「だよ! SQ(シンガポール航空)もAgoda(アゴダ。ホテルの予約サイト)も出発の前の日のキャンセルでも全額払い戻しだったから良かったけどさ。カオサン泊まって12月5日のプミポン国王の誕生日観て、その後に、この前、スクンビット・ソイ20のタイレストランで逆ナンされたウェイトレスに会おうと思ってたのによー……
P1040959「いや~、逆ナンって本当か~? 怪しいな~、ははは。本当はジェシーに逢おうとしたんだろ~? ははは」

「違げーよっ! 何、わけの分からんことを言ってんだよっ!」
「こんな状勢でも逢うんだろう~? いや~、2人の愛は強いな~。戦場の恋みたいだな~。ははは」
「違うって! あのな、ヒデ! 何度もジェシーのこと、振るなっつーの! でだな! 予約したのは11月23日でさー……」


P1100071■「なるほどな~。連合のヤツら(警察発表約1万8000人)が朝っぱらから国会ビルだとか国軍本部を包囲して、道路を封鎖した前の日か~」
「そう。でも、その時、警官が2000人もいたんだろ? 一体、何してたんだよな?」
P1040991「何もしなかったんだろ~。ソムチャイ政権は警察が手を出しちゃうとマイナスポイントになるし~」
「で、結局、議員は国会入りできなくて、上下両院議員総会が延期だろ。でも、この包囲って事前に予告されてたから、オレ、チケット取っても平気だと思ったんだよな。ところが、あいつら、勢いづいて翌日になってスワンナプーム襲いやがって!」
「余計な事してくれたよな~。で、21:00頃に空港が閉鎖して、22:00には出発便が全部欠航だろ~。連合のヤツら(約6000人)、4Fの出発ロビーの前に座り込んで黄色のハチマキとかキャップに黄色のポロシャツだのTシャツ着てな~。例の手の形したカタカタ鳴るやつ持ってさ~、楽しそうだったよな~」
P1020310 「なんか、みんなヨユーの表情だったよな。トラックの演説用ステージにミネラルウォーターとか食料、持ち込んでな~。そういえば、『ニュースクリップ』(ニュースが遅いタイ情報サイト)で見たけど、ブラジャーとかパンツの配給やったり、デモ参加者がターミナルビルに侵入して、チェックインカウンターの中で雑魚寝したり、自転車乗り回したりして、やりたい放題だったな」
P1040791 「スゲ~よな~。これって乗っ取りだよな~。でさ~、連合の幹部が、また大嘘ついてただろ~。侵入したのは『参加者に扮して紛れ込んだ政府支持派だ』ってさ~」
「ウハハ! タイ人はすぐバレる嘘を断定的な言い方で言うのが平気な感じだよな! 発言や言葉に重みってものを感じてないよ、アッソーみたいにさ! ウハハ」
「ははは。嘘を言う方も聞く方も言った言われたなんてことは忘れちゃうんだろな~」

「しかも、嘘なんてお互いに気にしないのかもな! マイペンライって!」

P1010567■「で、空港やタイ国内で足止めを喰らった観光客って25万人で、そのうち日本人が1万人くらいだっただろ~?」
「なー、脱出に手間取ってたもんなー。5日からほぼ全面的にフライトが再開したけど、閉鎖の初日にスワンナプームで雑魚寝したりして夜明かしした人は約3000人だってな。で、水も買えなかったんだろ? デモ隊がビルに入って来たら、空港とかチェックインカウンターの職員の多くが逃げ出しちゃって、売店もすぐに閉店しちゃってなー」
P1040677「いや~、流血の事態が起きるよりはマシだけど、ここでも警官は何もしなかったのか~。ま~、多勢に無勢だったんだろうから仕方がないとはいえ、外に出るにしても連合が道路に座り込んで封鎖だろ~? どうしようもないよな~……」
「まー、不安と恐怖を感じた人も少なくなかっただろうし、ほとんどの人はストレスとイライラだよな。ドンムアンに着陸した到着便じゃ、飛行機から降りられなくて何時間も機内で缶詰状態だったんだと」

P1040990■「辛いな~。でも、航空会社に訊いたところで、突然のことだし、情報も少しずつしか入ってこなかっただろうしな~。どうしようもなかっただろ~な~」
「だな。そもそも、想定外の非常事態だから状況なんて分かるはずがないし、航空会社に対応マニュアルは無かったんじゃないか?」
P1090545 「こういう時って、iモードとかPCの無線LANでネットのニュースとか見ないとヤバいな~。あとは家人や知人に連絡して日本でのニュースを知らせるようにお願いするとか、タイの日本大使館に訊くとかな~。ガイドブックにも必ず載ってるし……」
P1100516「でも、アナログな方法だと時間がかかるな。オレたちのブログにも散々書いてるけど、一昨年の大晦日のバンコク同時多発爆弾テロに遭遇した時も、去年のプーケットでの墜落事故の時も、オレ、ゴーゴーバーやマッサージパーラーで遊んでいる合間にリアルタイムで知ったわけだかんな。それに、航空会社に訊いて説明がないからって、『対応が良くなかった』って不満を言ったり、イライラするのは人情としては分かるけど、非常事態だっていうのにお客様気分で『サービスが不十分だ』なんて思う感覚はどうかと思う」
P1040698「ま~、確かに文句を言ってみたところで何も始まらないからな~。ある意味、これってテロなわけじゃん? ムンバイのホテルで閉じ込められた宿泊客で従業員に向かって、『どうなってるんだ!』とか、『対応が悪い』とかって噛み付いたり、憤慨した人は誰もいないと思うな~。それと同じだよな~」
P1090376「で、まー、翌日(26日)の午後には、みんなとりあえず空港から出られたわけだ。AOT(タイ空港公社)とか、タイ国際航空とかホテル協会とか、政府観光庁が用意した無料シャトルバスで。手配されたバンコクとかパタヤのホテルは無料だったり、大幅ディスカウントだったんだと」

P1060344■「で、27日からパタヤの南にある空港で、続々と脱出が始まったけどな~」
「普段、バンコクエアウェイズがサムイから飛ばしてるウタパオ海軍基地の空港な。一応、バンコクから最寄の空港だけど、140キロも離れてるし、空港の近くじゃ渋滞しちゃって時間がかかったんじゃないか?」
「普段、パタヤまで2~3時間だから、それ以上かかったかもな~」

「でだ! タカユキ(藤井の弟)が30日帰国でクラビにロケ、行ってたんだよ!」
「え~~~!? 大丈夫だったのか~~~っ!?」
P1010730「なんとか帰ってきたよ。金曜(29日)の夕方、プーケットに着いたけど、丸2日足止め喰らって、飛行機に乗れたのが日曜の夜。成田に着いたのが月曜(1日)の夜」
「丸3日か~。大変だったな~」
なー。実は24日の時点で、オレ、タイのニュース読んでてイヤーな予感がしたんだよな。で、やつのケータイに連絡したら、既に転送で伝言サービスになってたんだよ」
P1080719「出発後か~。すいませ~ん! 黒龍、お替りくださ~い!」
ところが、何度、電話してもその伝号サービスってのが『メッセージをお預かりできません』て言うんだよ! SMSもまったく届かんし!」
「え~っ? 何で~?」
「知らんよ! やつのケータイ、ソフトバンクなんだよ! オレはドコモでさ! で、25日に空港が占拠されたから、焦って、おふくろのソフトバンクで電話したら1発で繋がったんだけど、今度は出ないんだよ!」

「いや~、宝の持ち腐れだな~。危険度が命に関わるレベルだったらヤバいよな~、一刻を争うから。う~ん、ソフトバンクってどうなってんだ~?」
P1060890「で、やつは深夜に着歴に気付いて、メールを送って来たんだよな。そうしたら、『バンコク大変なんでしょ? こっちは何も起きてないし仕事は順調。空港は26日の午後に再開するっていうから心配しないで』なんて書いてんだよーっ!? おめー、そりゃ、26日の午前の閉鎖が発表されただけなんだって!」
「多分、人づてに聞いたんだろな~? 情報が誤って伝わってるな~」
「だよ。で、やつも同行者も英語はベラベラだから、話せない人よりは情報収集力が多少は上なわけだけど、『まったく心配してなかった』んだってさ」
P1060873「なるほどね~。で、どうしたんだよ~?」

「で、どうせPCは持って行ってないとは思ったけど、ダメ元で簡単にタイの状況と脱出方法を書いてメールしたわけさ。クラビからプーケットに出て、シンガポールとかクアランプールとか香港に出ろ、とか、サムイ経由でウタパオに行け、とかな。で、やつらも27日に空港再開のめどが立たないことを観光客から知らされて、ロケを1日まきで済ませて、金曜にチェックアウトして、タクシーでプーケットに出たんだと」

メール読んだんだ?」
いや。人に訊いたり、ガイドブックで検討したんだって」

「いや~、でも、手を打ったのがギリギリじゃなくて良かったかもな~」
P1060331「で、17:00頃にプーケットに着いたら、サムイ経由もダメ。香港行きもダメ。シンガポールもクアラルンプールもダメ。フランクフルト行きしかなかったんだって」
ヤバいじゃん」
「ところが、ちょうど、その晩、タイ航空の成田への臨時直行便(22:30発、翌7:00着)があることが分かって、レフトオーバー(チェックインしたのに出発できなかった搭乗客が優先搭乗)ながらも、『なんとか帰国便にありつけたし、チケット持ってるタイ航空でラッキー』なんて、空港で一杯やりながら時間を潰してたんだと」
P1060851「飲まず喰わずのスワンナプームよりはマシだったな~」

「だな。連合の連中もおらんし、外への出入りも自由だからな。ところがだ!」
「どうした~!?」
「仲間5人のうち、1人しか乗れなかったんだと!」

「いや~、ツイてないな~。ラストだったのか~」
「で、ヘアメイクとスタイリストとカメラは残って、『平常心を完全に失っていた』女モデルを先に帰した」

「まいるな~、それ。ま~、事務所の社長とかマネージャーがウルサく言ってくるだろうからな~、仕事に穴空けたぶんのギャラ補償しろとかな~。穴を空けらんないのはみんな一緒なのに……」
P1160394「そ。でだ、不運はもう1発あって、空港で雑魚寝の後、朝、タイ航空に土曜の便に聞いてみたら、『I don't know』、日曜についてにも『I don't know』」
「いや~、タイ航空にはまいるな~。ははは」
「で、土曜にプーケット発のタイ航空の臨時便が無い事。日曜にウタパオ発成田行の臨時便が出る事を教えてくれたのは、なんと! 大韓航空とマレーシア航空のだったんだと!」
「はははははははは! タイ航空、マジかよ~~~~~~っ!?」
P1080501「ウハハハハハハハ! だろ!? タカユキも『マジあり得ない航空会社だわ』って言ってた。で、結局、シルクエアーの夜の臨時便(22:25発)でシンガポールに25:00頃に着いて、800ドルのSQの成田行の夜便もあったけど、日本のHISがクアラルンプールとコキタナバル経由の成田行のマレーシア航空朝便を5万円で手配できるってことになって、月曜の夜に帰ってきたわけだ」

「いや~、大変だったな~」

「タカユキのやつ、こうも言ってたよ。『タイに初めて行って、人はフレンドリーだし、景色もキレイで飯も酒も旨いけど、こんな目に遭わされて、怒りはしなかったけど、タイを好きになりそうだったのに、まだ好きになれない』ってさ」
P1080515「ま~、旅の思い出を連合のせいで台無しにされた人って世界中に結構いるだろうからな~。ま~、タイ在住者とかタイを研究してる学者とか、俺らみたいなタイの欠点とか弱点とか嫌なところを、結構、知ったうえでタイを気に入ってる人なら、まだ諦めがつくけど、そうじゃない人は、何なんだ?と思うよな~」
だなー。でもまー、タイ航空はチケット代金は往復全額返金してくれて、帰りのエアー代を差し引いたら、ちょっと浮いたんで、やつはプーケットの『JWマリオットで寿司喰って、スパ行って、ステーキ食って、ビーチで夕陽を見ながら今回の悪夢を流してきた』ってさ」
「ははは

P1040839■「すみませーん! 中生1丁! で、今後、タイの状勢がどうなっていくかだな!」
「ま~、クーデターは当分ないんじゃないか~?」
「なんで?」

「だって、軍のホンネは連合支持だし、連合は裏で軍と繋がってんじゃ~ん」
「アヌポン(陸軍司令官)がニュース番組に出て、『連合は整然と集会を継続している』とか弁護してたもんな」

「アヌポンは陸軍のスタンスは『中立を守る』とか、ソムチャイの命令があれば、『陸軍はいつでも出動できる状態にある』とかって言っておきながら、ソムチャイには下院の解散・総選挙を要求したり、基本的には非協力的で、放置プレーにしてただろ~」
「だな」
P1020467「それにさ~、軍はソムチャイ政権に消えて欲しいけど、現時点ではクーデターを行う大義名分――、正当化する材料が少な過ぎただろ~」
「だな。確かにソムチャイ政権はこの混乱を解決できなかったし、今の国内情勢を安定させられなかった責任はある。でも、誰が見たって国内を混乱に陥れている張本人は連合だからな。政権でも同盟でもないぞ」
「でも、ソムチャイ政権のマイナスポイントが余り溜まってなかったろ~。タクシンを追い出した時は、ヤツが巨額の賄賂を受け取ってたとか、目に余る不正蓄財をしてたとか、王室に対する重大な不敬行為があったとか、シンガポールの国営投資会社に自社株を売却して、国家と国民を裏切る売国行為を働いたとか(おまけに巨額の脱税)、そういうのが無かったろ~」

P1020340「まー、売国行為と突っ込まれたカンボジアのブレアビヒア遺跡の世界遺産登録も、既に裁判所が違憲判決を出してたし、ネタとして弱かったもんな。まー、ソムチャイが突っ込まれた悪事っていえば、ヤツが法務省次官だった頃に、若いコと食事して、買い物して、クルマでラブホに入った映像がユーチューブにアップされて、浮気がバレたことぐらいかな。ウハハハ!」

P1040854■「ははは。ソムチャイはタクシンのような巨悪じゃなかったからな~。それに軍は一昨年のクーデターで、まあまあ満足できる権力も利権も奪回しただろ~? だから、国王とか国民とか世界から大ヒンシュクを買うリスクを背負ってまで、蛮行におよぶ必要がないんだよ~」
そうか。それに、92年の5月流血事件以降、軍の地位と権威は低下して、そのトラウマは今でも軍に残ってるだろうし、軍幹部のヤツらも頭はいいんだから学習もしてるだろうな。もし、クーデター起しちゃったり流血の事態に発展しちゃったら、確実に今以上に状勢は不安定になって、経済や観光業がさらに悪化しちゃうな。そうなれば、軍は責任を問われるし、またまた、暫定軍事政権を作れば、軍の仕事は増えるし、昔みたいにインフラ整備やってりゃ良かった開発経済と違って、高度な経済政策が要求されるこの時代に、軍の政権担当能力が全然、足りてないことは既に露呈しちゃってるから、大恥をかくことになるな」
P1150244「そうなると、せっかく前回のクーデターで奪い返したものが水の泡になっちゃうかもしれないだろ~。要は軍にしてみれば、クーデターは収支が合わない。現状をキープしたほうがいいし、おいしさアップを狙うには、自分たちは手出しをせず、連合とか裁判所とかを利用したほうがいいんだよ~。自分たち自ら動くモチベーションはあまり無いと思うんだよな~」

P1020439■「しかも今回の膠着化した事態を眺めていてピンと来たのは、均等ではないにせよ、軍、政府、警察で権力が突出してる所は1つも無いし、どこも事態を打開できない妙な均衡――、パワーバランスが働いてたと思う」
「それにさ~、憲法裁判所が国民の力党とか与党3党の解党訴訟の判決を、審議もしないで1日フライングして、2日に解党命令とか党幹部の5年間の政治活動の禁止を言い渡しただろ~? この設定って、うまく出来てたな~」

「って何が?」
「3日から国王誕生日関連のセレモニーが始まることになってただろ~。このタイミングって同盟が解党命令に怒って、連合を襲うとか、過激な集会を開くとか、暴動を起こすとかをお祝いモード期間に起しにくいじゃん」
だな。国を挙げてのバースデーパーティーだからな。それこそ不敬罪になるな。まー、仮に暴れるなら、ひと呼吸置くよな


P1160340■「だから、政権は何も出来なかったし、連合はじっとしていてば良かったんだよな~。ところで、5日の国王誕生日の前の4日にチットラダー宮殿で閣僚とか官僚、軍司令官とか裁判官とかを前にして、プミポン国王が『お言葉』をスピーチをするのが恒例になってるじゃん。ところが、今年は病気を理由に無しだもんな~」
「肩透かしだよなー。実は今の王様にそんな体力、残ってないんじゃないのか? この前のガラニヤ王女の葬儀じゃ座ったままロウソクつけてたし、介添えがなきゃ立てなかったぞ」
P1150497「いや~、3日の観閲式みたいのじゃ、しっかりロールスロイスの後部座席から立ち上がって敬礼してる写真を見たぞ~」
「でも、国王の最後のひと絞りでこの混乱を治めてくれることを期待してたんだけどなー」

P1040709 「ま~、何も言わなかったことで、反タクシン派もタクシン支持派も、連合も同盟もこのまま活動も継続して行くだろうな~」
「だな。まー、とりあえず、リセットして混乱は収束したけど、すぐにも、旧愛国党、旧国民の力党のタクシン支持派がタイ貢献党に鞍替えして、首班指名して、内閣作ってっている同じプロセスが繰り返されるな」
「仮うに下院解散・総選挙になっても、また金太郎飴みたいにタクシンの代理人が登場するな~。いや~、も~、23:00回りましたよ~。藤井さ~ん……」

P1040812「えっ!? そんな時間!? 終電まで1時間あんじゃん。まだ飲めんだろ?」
「いや~、もう、6時間も飲んでるんですよ~。酔っぱらいの戯れ言はもう充分でしょう~? PADじゃないんだから、居座んなくてもいいでしょ~?」
ウハハ! 分かった。すいませーん! お勘定! ところでさ、ヒデ……」
「うん?」
「YaHooトラベル見たら、12月の成田~バンコク直行便、航空会社未定のエコノミーが8000円とか1万円の投売り状態でなんだよ! 年末出発にも3万円台があったぞ!」
P1050195「え~~~っ!? マジ~~~!? じゃ~、行っちゃおうかな~~~、ははは」
だろっ! オレもチケット代と5泊分の宿泊費が全額戻ってきたからさ! 行くか?」
「いや~、マジで考えちゃおうかな~。しかも、今、1万円で3700B以上だしな~」
「だよ。それには連合と同盟がこのままゴチャゴチャやって、国内の混乱状態が続くことだな! ウハハ」
「ははは。ま~、それもなんか可哀想だけどな~。それにしても、ネタが硬いな~。そろそろ、旅ものとかフーゾクネタやったほうがいいんじゃないか~」
<というわけで、この章はお終いです。いや~長い文で、すみませんでした!>


~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/11/22

BKK発★第3031便★ 「カオサン、ワット・ポーからも激近! 流浪の逃亡元首相、タクシン支持派政治集会ラクショー見物ガイド」

                 【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                               
沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
                

P1040718「いや~、また、始まっちゃったな~、(連合=民主主義市民連合、PADが占拠を続けている)首相府への攻撃が~……」
「なー、今度はロケット砲だっていうじゃんなー。男性が1人死亡して、負傷者20数名だろー?」
「いや~、最近、連合はおとなしくしてた感もあったから、『これは国王誕生日(12月5日)までは両陣営とも暗黙の了解で“休戦モード”かも?』なんて思ってたんだけどな~。連合はガラヤニ王女の葬儀があるから演説を自粛(11月14~16日)したりしてたし……」
P1040983「オレもそう思ってたんだよな。だって、10月(7日)に連合が警察の強制排除にあって、死傷者が大勢出て、一瞬、反撃ムードが盛り上がったけど襲撃されっぱなしだったもんなー」
「ま~、最近、散発的に起きている首相府への爆発物投げ込みって、どうせ同盟(反独裁民主主義同盟、ユナイテッド・フロント・オブ・デモクラシー・アゲンスト・ディクテーターシップ=UDD)とか、タクシン支持派の手先にがやってんだろけどな~」
「だな。でも、タクシン支持する陸軍の一派の仕業かもしんねーぞ!? でもまー、犯人が誰であれ、小さな攻撃をチクチクしてくるのは『いつでもツブしに行きますからね』っていうブラフ――、警告だと思うな」
P1040990 「ま~、これで首相府で座り込みをしている支持者もどんどん減っていくんじゃないか~?」
「だと思う。11月に入って、連合が押され気味で、タクシン支持派の勢いが増して来てるような気がする」
「ま~、現時点では同盟とかタクシン支持派は、一応、自分たちが支持する国民の力党が政権に着いているからな~。政権運営はグラグラのガタガタだけど」
「ま、連合みたいに追い詰められて、しゃかりきになって利権を奪い返そうとする時機とか立場じゃないよな」
「だな~。野球に例えれば、去年8月の新憲法草案に反対していた時が同盟の攻撃の回だったけど、今はリードされている連合が攻撃の番で、僅差で勝っている同盟は、表向きの守備では政治集会とかやって、実際、その裏では卑劣なテロ行為――、たまに牽制球やビーンボール投げつけてる感じだな~」
「ウハハハハ! それにしてもだな! ロケット弾打ち込むヤツらと首相府乗っ取るヤツら! どっちもテロリストなんだけど、今のタイってのは、政治家を軍も警察も、そして国王も誰一人として止められないんだよな!」

「ははは。ところで、王宮前広場の同盟の集会はどうだった? 盛り上がってんの?」
「いや、赤組(赤は同盟のシンボルカラー。連合は黄色)はそうでもないな。首相府に潜入するよりも、全然ラクショーだったよ! レジ袋ぶら下げた短パンの白人観光客が演説の模様を、フツーにムービーで撮ってたり、白人女性がタイ人男性の通訳? ガイド? から『タイのテレビ局はタクシンに買われていた』なんて説明を受けてたりしたからな!」
P1100208 「へ~、結構、観光客も覘いてくんだな~。ま~、ワット・ポーとかエメラルド寺院から近いし、カオサン通りからも歩いて10分ちょっとだから、ちょっと立ち寄る観光客もいるだろうな~」(左の写真は全て2007年8月のものです。右は2008年10月のもの)
「まー、そういう人がいると緊張感も解けるし、多少は心強かったな」
「ある意味、有名な観光スポットで集会やってるわけだからな~」
「それに広場の周囲は(片道3車線の)大通りだし、クルマもひっきりなしに走ってるし、なんせ凧揚げしてるような所だからな! 悪党どもが悪さしにくい雰囲気ではあるな」
「でもさ~、夜はコールガールが出没するんじゃなかたっけ~?」
「なー。今はどうなんだ? ま、とにかく、同盟の集会見学は観光ついでにいいかもな!?  ウハハハハ!」

P1040823「で、
集会場の作りとか構成はな、まったく連合と同じなんだよ! 周囲じゃクーラーボックスの中で冷やしたコーラとかミリンダが売ってたりして……、そうだ! 酒は一切、売ってないんだよ、連合と一緒でさ」
「なるほどね~。酔っ払うと暴動とかに発展しかけないもんな~」
「だな。しかも、今回は警官の配備が一切無し! 去年の8月の時は丸腰の警官が2~3名ずつ70mおきぐらいに配置されてたんだけどさ」
P1100174_2「一応、物々しい感じはしないわけだな~」
「うん。多少はなー」
「そうか~、去年は陸軍が政権を握っていたから、警察は暫定軍事政権の命令を受けて監視に当たっていたけど、今は一応、民政復帰しているから、警察は政府のコントロール下にあるわけだな~」
P1040793「一応な。ただ、陸軍の顔色を窺いながらな。で、あとはタイのスルメとかパッタイ(タイの焼きそば)とか、クゥイッテオとか食べ物屋台が並んでてな……」
「ははは。やっぱり縁日の風情は連合と同じなんだな~」
「ウハハ、そうなんだよ! ただ、グッズ販売は去年に比べて少なかったなー。赤いバンダナ(30B)とタクシングッズぐらいかな」
「今は攻めの時期じゃないから、去年よりも盛り上がらないんじゃないか~?」
P1090982 「だな! 去年は偽物のドラえもんグッズにジャトゥカーム・ラマテープ(去年、大ブームだった不死身のお守り。300B)に、『タクシンは どこに』(インタビュー本)とか、“アイ ラブ タクシン”ってタイ語で書かれた白いTシャツ(60~150B)とか、“WE VOTE NO!”(新憲法草案にNoを投票するぞ!)って書かれたポロシャツ(100B)とか、スラユット(元軍人で暫定軍事政権時の首相)とかソンティ(クーデターを指揮した前陸軍最高司令官)をビンラディンになぞらえた悪口替え歌VCDとか……、とにかくいろんなグッズが売られてたかんな」
「へ~。すいませ~~ん! 生ビールお替りとプリプリえびマヨくださ~い!」

P1040797「でな、タクシンの人気は、やっぱ根強いなー! つーのも、グッズ販売の屋台が少ないのにタクシングッズだけはTシャツだのVCDだの売ってんだよ!」
「ほ~、なんか生写真もいっぱいあるじゃ~ん! 浴衣にゴルフですか~? はははははは! も~ファンにはたまらないな~!」
「ウハハハハハ! 今度、行ったらヒデにもお土産に買ってきてやるよ!」
P1040795「ははは。いや~、要りませんって~! そんなの~」
「そんで、愛国党時代のタクシンの演説……、ピックアップトラックの荷台の上で選挙の時の映像を流してて、VCDを売ってたんだけど、人だかりがスゴいんだよ! 50人ぐらいいてさ!」
「へ~。タイって何かとVCDにして配布したりするよな~。連合もそうだし……。DVDが普及してないのかな~。そう言えばジェシーのアパートに連れて行かれた時もあったじゃん?」
P1040775「なー、あいつ、頼んでもないのにカラオケとか再生して歌いだしちゃうしな!」
「ははははははは! 藤井さ~ん、ジェシーと仲直りしたらいいんじゃないか~? それで一緒に歌ってやれよ~、カラオケ~」
「うるせーなっ! もういいんだってっ! あいつの事はっ!」
「ははは、そ~か~? ホントにそれでいいのか~?」
P1050394「止めろって、その話! でだなっ! 大会場でタクシンが叫ぶごとに地鳴りのような歓声が響き渡るわけよ。で、食い入るように見てるわけだ、50人がシーーーーンとして。スゲかったよ、その食いつきぶきが! だってよー、オレたちが5年前とかの小泉(純一郎。日本の元首相)の絶叫演説とかいまさら見るか?」
「いや」
「だろ? みんな、メチャクチャ、タクシンが恋しいか懐かしいんだよ」
「う~ん、あるいはタクシンって人を惑わすような演説上手なのかもしれないな~。ヒトラーみたいに」
「そうかもしれん……。すいませーーん! 中ジョッキにセロリの浅漬けくださいなーーっ!」

P1040806「で、会場の中央にはステージがあって、連合と同じで生バンド用の楽器やアンプがちゃんと乗っててさ……」
「ははは! やっぱ、タイ人は音楽が無いと間が持たない民族なんだな~」
「ウハハ! だな! で、同盟の幹部だかが代わる代わるスピーチして、白いビーチベッドに横たわったり、ゴザ代わりのスナック菓子とか冷凍食品のアルミ包装紙の上に座った参加者が時折、歓声とかシュプレヒコールを上げてるわけ」
P1100236 「なるほどな~。レンタル屋があんだろ~?」
「多分な。でも、青空マッサージコーナーも無かった。やっぱ、活気は去年のほうが上だな」
「集まってる人も少ないの?」
「ぱっと見、2000人ぐらいじゃないか? コンサート会場をものさしにするとそんな感じ」
「そんなもんなのか~」
P1090977「あと、若い人が少なかったよ。去年は売り子の女のコとか写真撮ると、イベントとか学園祭のノリで『キャーーーッ』とか叫んじゃうし、直径7cmぐらいのエラくデカいジャトゥカーム・ラマテープを首から下げた兄ちゃんとか、家族に連れられて来た4~5歳ぐらいの男の子が売り子やってたりなー……」
「やっぱ、去年は田舎から家族総出で集まってたんだよ~。投票権も無くって、集会の意味もビラの意味も分かんない男の子も総動員でさ~」
「だな。ヒデ、すまんが、そっちの醤油取って!」

P1090888「ところで、同盟の支持者はさ~、愛国党の流れで、今は国民の力党を支持している人だよな~。その多くは北部や東北部の農民とか下級階層の人だろ~。その他はどんな人たちが組みしてるんだ~?」
「そりゃ、上級階層も組みしているのは連合と同じだと思うけど、おそらく連合に比べて割合が違うんだと思う」
「なるほどな~。要はタクシン支持派と同盟にも、政治家とか高級官僚、軍と警察の幹部の一部、実業家も財閥も入ってるだろうけど、連合に比べて割合が少ないんだろうな~? で、確実にいないのは王室・王族だろ? それとシェアが低いのは軍幹部とバンコクの都会人。それに南部の人か~」
P1090971「だから、連合VS同盟の対立図式を大雑把に分けると、守旧派VS新興派、民主党VS国民の力党、国営企業VS民間企業、金持ちVS貧乏人、勉強ができた大卒とか留学したヤツらVS中卒とか中学自主退学のバカなヤツら、バンコク・中部・南部VS北部・東北部、都会人VS田舎者って感じかな」
「ただ、まだら模様で複雑なんだろうな~」
「そう! グチャグチャ! しかもな! 去年、来た時は、クーデターを起こした軍人、スラユットとかソンティをマジで嫌ってる人とか、真っ当な民主主義政治の実現を真剣に願っている人も混じってたんだよ」
P1090983「へ~~~っ!? マジ!? 俺はてっきりカネや利権が欲しいだけの人とか民主主義がよく分かってない人ばっかりかと思ってたよ~」
「でも、そういう珍しい人もいたんだよ。例えばさ、ホーチミンみたいなおじいさんに、着ていたTシャツについて訊いたらさ、『この人はプリーディー(・パノムヨン。1932年の立憲革命の文民指導者)だよ。彼はタイの民主化の基礎を築いた人で、タクシンに比べて、はるかに素晴らしい政治家でタイ歴代首相の中でNO.1の人だよ』とか始まっちゃってさー……」
P1090915「時代の生き証人って感じだな~」
「だろ? オレなんかよりも達者な英語で『クーデターも軍も民主主義をストップさせるものだよ。私たちは彼の築いた民主主義を守らないといけないのだよ』とかなんとか熱弁を振るうんだよな」
「なるほどね~、中にはマジでまともな人もいるんだな~」
「あとさ、何かのテントを覗いてたら、隣のテントから突然、若い女のコが話しかけてきたんだよ。『質問があったら私に尋ねてください』ってさ……」
P1090974「 へ~、また、大学生か~!? 首相府で会ったフォトグラファーみたいに~……」
「いや、
『NPOで活動してる』って言ってた。で、そのコ! 思わず『キミ何歳? いくら?』とか聞きたくなっちゃうようなかわいいコだったんだよっ!」
「はははは! で、写真は~?」
「ない!」
「またかよ~。ど~も押しが足りないな~。ははは」
「で、個人的な事を訊きたいのをグッと押さえて、『あなたはタクシンは好きですか? (新憲法草案に)
Noに投票するんでしょ?』って尋ねたんだよ。そしたら、『私はタクシンは好きじゃありません。でも、Noに投票します』って言うんだよなー」
「へ~、何で?」
P1090924_2 「『私はタイに真の民主主義がもたらされることを心から望んでいます。だから、軍が作らせた憲法草案には反対します』とかって言うんだよね」
「偉いな~、そのコ。でも、タクシンと軍にNoでも、新憲法はできちゃったからな~」
「だな。で、最後に『あなたは強い人です。でも、とても美しい女性ですね!』って言ったらさ……」
「ははは。何、訊いてんだかな~ で、どうしたよ~?」
「無言でした……、無回答……」
「はははははは! お前、TPOってものを少しは考えろよ~。彼女は真剣で真面目なんだから~。でもま~、それほど危険じゃなかったみたいだし、大して怖くなかったから、楽しめたんじゃないか~?」

「まーなー、でも、最初はビビりながら行ったんだよね」
「ははは、相変わらず根性が座ってないな~」
「だってよ、過激な支持者とかに見つかってさ、警察が送り込んだ外国人スパイとかに間違えられて、どっかに連行されて拷問でも受けるのかもしれないじゃん!?」
「はははははは! そんな事、心配してんのか~? 考え過ぎだろ~」
P1040835「でもな! 見ろよっ! この黒いの!」

「おっ!? ちょっと様相が異なるな~、こいつら。 これが『タクシン王戦闘隊』か~っ!?  軍事訓練を受けた襲撃隊員ってやつ」
「わからん! でも、この黒装束にハット、手には鉄パイプとか木刀みたいな棒を持ってんだぜ!? こいつら自警団員未満ってことはないだろー?」
「たしかにな~」
「最初にこいつら見ちゃったからビビっちゃったんだよ! 拉致られたらお終いじゃん!」
「人相も迫力あったりするの?」
「いや、一見、フツーの男のコばっかりなんだよ。松葉杖ついたハンデキャッパーの青年もおったし……」
P1050067「ははは。じゃ~、別におっかなくないじゃんよ~。ヤツらはボーイスカウト気分でやってるのかもしんないぞ~。あるいは幼くて純真な脳を洗脳された子たちとかな~」
「じゃ、いざという時、戦時には頼りになんないのか!?
「いや~、真っ先に銃弾に倒れているかもしんないな~。でもま~、ヤツらの正体は、かわいい顔した凶暴なゴロツキだったりするかもしんないしな~」
「どっちなんだろうな? ちなみに連合にも『シーウィチャイ戦闘隊』ってのがあるらしいな。首相府にもテンガロンハットみたいの被った浅黒い松田優作みたいのが2~3人いたけど、そいつらかな?」

「でもま~、用心に越したことはないな~。こういう所には近寄らないのが無難だな~」
「だな。去年も一瞬、ヤバいシーンに出くわしたしな……」
「また、何かやらかしてたのか~?」
「いやー、行列ができてたから、『ひょっとして?』ってカメラをスタンバイして、行列の先頭に近づいて行ったら、何か配ってるんだよ」
「国王バッジか~? 連合と同じ」
P1100249 「近いっ! ガリガリのオヤジがグリーンの五角形のプラクルアン(仏陀のお守り)を配ってたんだよ
「動員目的にやることはどっちも同じなんだな~」
「で、オヤジはこっちに気が付いてなかったから、『さっさと撮っちまえ!』って、2回シャッター押して、3回目を押そうとした時だよっ!」
「殴られたのか~?」
「惜しいっ! オヤジの野郎、カメラ構えたオレの右手首、いつの間にかガッチリ掴んでんだよーーーっ!」
「お前、先に気が付かなかったのかよ~?」
「モニター見てて分からんかったんよ! で! タイ語で何か言ってるんだけど、手首掴んだままなんだよ!」
「ははははは! それビビるな~」
「しかも、オヤジ、目が笑ってないんだよっ! 口元はビミョーに笑ってるんだけど!」

P1040088「ははは。そりゃ~、撮られたくないものを撮られたんだから、怒るし、止めるよな~」
「で、思いっきり、『Sorry! ソーリー!』って謝って、ソッコーその場を去ったんだけど、ビビったなー。そのまま拘束されてボコられると思ったよー」
「なるほどな~。ま~、口元が笑ったように見えても目が怒っているのがタイ人の“最後通牒”なのかもしんないな~。『本当は心の中では激怒してんだけど、怒りが爆発する前に止めろや! 仏の教えに従って抑えてやってるんだぞ!』ってさ~」
「かもな。タイ人って困った顔したり、苦笑い浮かべる事で、相手にミスや落ち度があったことを気付かせるように仕向ける、って何かに書いてあったもんなー」

P1050183「いや~、それにしても、同盟も連合の活動も長いし、タイの政治の空転・混乱も随分と長いけど、この先、どうなるんだろうね~?」
「うーん、どうなんだろな? つーか、今回のブログのテーマ、やけに長いな……。すみませーーーん! 中生、もう1杯!」
「いや~、じゃ~俺は日本酒でも飲んじゃおうかな~。う~ん、黒龍にすっかな~……」
(酔った勢いでまだまだ続きます!)

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/11/19

BKK発★第3030便★  「警察も反政府団体『PAD』も みんなどさくさ紛れにやっちまえ!ってか!? ”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ突入観光③」 

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】

   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                          沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著

★第3030便★「警察も反政府団『PAD』も 
                    みんなどさくさ紛れにやっちまえ!ってか!?
                   ”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ観光③ 

P1040635「いや~、それにしても気の毒にな~、これ、脚吹っ飛んでるもんな~」
「なー。このおじさん、どうやって止血したんだろうな? 膝から上だったら、失血死したかもなー。太い動脈が通ってるから」
「こっちも黒こげで手脚が無いもんな~」
P1040661「これは多分、爆発したクルマに乗っていた男性
だと思うけど……」
「あと若い女のコ(28)も亡くなったんだろ~?」
「催涙弾が命中してなー。胸の傷が40cmで肺が損傷、心臓は破裂だってなー」
「ツイてないよな~。つーか、催涙弾を水平射撃したんじゃないのか~?」
「そうかもなー。でも、警察はどさくさ紛れに1発や2発はお見舞いしてるんじゃないか? でもさー、この子、何でこんな危ない現場にいたんだろ?」
P1040999「だよな~。命賭けて民主主義を守ろうとしたのかな~? このコ……」
「うーん、どうかな? そこまで気合い入ってのか?」
「じゃ、連合(PAD)が勝利すれば、がっぽがっぽ、儲かるようになるとか?」
「それもないだろー? 理由はともあれ、ツイてないことは確かだな。それにしてもさ! ムカツ
くよな! 連合の幹部連中は! だってさ! こういう純真無垢で、まー、はっきり言っちゃえば、無知だけど心が真っ直ぐな庶民がさ、警察や政府の暴力で犠牲者になればなるほど、政府をタクシン支持派を糾弾するネタが増えて、活動に弾みが付くのも計算済みなわけだろっ!?」
P1050004 「な~、幹部連中のホンネは、『悲劇は使える!』って織り込み済みなんだろ~な~」
「今回、座り込み集会とに参加している人達って、“殉死”しても構わない、って決意とかモチベーションとか覚悟は持ち合わせていないと思うんだよな~」
「オレもそんな気がするな。アフガンとかパレスチナでジハード戦っているイスラム戦士とか、その昔、タイにも大勢いた共産ゲリラ兵なんかに比べて、“死して悔いなし!”っつー納得度が格段に低いと思うんだよ」

P1040664「だよな~。
しかし 、警察もヒドいよな~。最初、しらばっくれてただろ~? このコが『爆発物を脇に抱えるか、バッグに入れていてたんじゃないか?』とかな~」
「そしたら、このオバハン(法務省中央科学捜査研究所・ポンティップ所長)が、催涙弾を検証したら、殺傷能力が高いタイプ(爆発してからガスを撒き散らす中国製)ってことが判明して、警察のおとぼけがバレちゃったんだよな!」
「嘘つきだよな~。ま~、タイに限らず警察なんて、所詮、そんなもんだろうけどな~。それにしても、この人、髪型とか腕のアクセサリーとか昔のシンディ・ローパーみたいだな~、ははは」
P1050063_2「ウハハハ。たしかに『こんなのありかよっ!?』っつー派手さだな。公務員がテレビに映るってのにさ。で、警察は前言を翻して『廃棄する』だの、『低価格の粗悪品だった』なんて釈明してんだもんなー……」
「警察は確信犯だな~。人が殺せる催涙弾だと解ってて使ったんだろ~」
「どういうこと?」
「だってさ~、1人ぐらい死んでもらわないと警察と政府の本気度が伝わらないし、抑止力とか警察力も誇示したいじゃんか~」

「なるほどね。たしかに警察は、サマック(前首相)の時は、ずっと丸腰で警備に当たっていたもんな。おかげで、首相府追い出されちゃったり、バリケード突破されちゃったりして、メンツ丸つぶれだったしな!」
「ま~、警察はその時、命令とは言え、歯ぎしりしてたんじゃないか~? ははは」

P1040667「で、警察のどさくさ紛れは他にもあるんだよな。ちゃっかり手榴弾(ベトナム戦争時からの米軍製ベストセラー『M26』)をお見舞いしたりな。連合のヤツらが催涙弾で目つぶし喰らって立ち往生してる隙とかに」

「鎮圧ってそういうもんだよな~……。あっ! これ、ピストル撃ってんじゃん!」
「いや、これは連合のデッチ上げかもしれん。つーのも、このシーンはユーチューブにもアップされていて、この警官は銃を構えているだけで発砲はしてないんだよな。ところがさ! この映像についての警察中将の釈明がスゴーくテキトーでさ! 笑えるんだよ! ウハハハハ!」

P1040642_2「何て言ってんの?」
「『この人物は警察とは無関係』だと! ウハハハハハ!」
「ははははははは! 誰が見たって警官じゃんな~! それともコイツはコスプレーヤーなのか~? モデルガン持ったさ~」
「ウハハハハハハ! 騒乱の真っ最中に『制服マニアがサバイバルゲームしに乱入した』とでも言うのかな、その中将はなっ!? で、後になって、『突進してきた連合のトラックを阻止するためだった』なんて認めてんのよ!」
P1040663「いや~、なんか連合も警察も思い付きで嘘つくよな~。っていうか、タイ人って臆面もなく、よく考えないで、すぐバレる嘘を言うのかもな~?」
「ウハハハ! かもなー! まー、とにかく、亡くなった
2人の遺族には集まった見舞金(3500万B)から550万Bずつ、重傷者には50万B渡されるんだと」
「いや~、やるせないな~。死んじゃったら、いくらカネ貰っても使えないじゃんな~」
「だな。そもそもさ、生きていなきゃ、連合が目指す民主的な良い世の中に暮らせないじゃんなー!」
「ははは。どうかな~? 連合の言う世の中は良いと言えるのか~? ははは」
「いやいや、それは冗談だって! いや! 待てよ
!? そもそもタイ人は(上座部)仏教の影響で、現世よりも来世に期待してるから、どっちで暮らそうがカンケーねーのかもなっ? ウハハハ!」

P1040718
「しかしさ~、改めて考えると、そもそも連合っていうのは、一体、何なんだろうな~?」
「うーん、まー、連合を引っ張っているのは、守旧派のお金持ちとかお利口さんといった上級階層だそうだけど、支持している人には、当然、貧乏人もおバカさんもいるよな。だから、オレの考えでは、階層的には上下左右に横断的に集まっていて、コアな支持母体は何か? と問われれば、『みんな』と言うのが漠然としているけど、最も適当だと思う」
「たしかに、ブラ下がっている下級階層はフツーの人だもんな~」
「で、支持者の構成者をより分けてみると、上の層はプレム(・ティンスラーノン。元陸軍最高司令官で80年代の首相。現枢密院議長)に従う軍の主流派と一昨年(2006年)のクーデターを起こした派閥。で、次にタクシンが登場する前に権力を握っていた政治家諸々。たとえばチュアン(・リークパイ。90年代の首相で現民主党最高顧問)とかの民主党。これに高級官僚と財閥・実業家だな。ソンティ(連合の幹部で経済誌『プーヂャッガーン』紙の創業者でメディアグループの総帥)なんかもタクシン時代に利権を奪われたんだと……」(下の写真の左がソンティ、右がチャムロン。王宮前広場で行われていた政府支持派閥、同盟の集会で)
P1040789 「いや~、タイの民主党ってさ~国会で仕事してんのか~? ま~、軍にしてみれば、敵であるタクシン支持派の敵は民主党だから、“敵の敵は味方”ってことでタッグは組むけど、なんか軍や連合に乗っかってるだけのように
見えるよな~」
「だな。オバマみたいな『WE CAN CHANGE!』とかって気概が感じらんないよなー。で、タクシンが首相になってから、ヤツの親族とか陸軍士官学校の同期生とかを――、要はお友達と面倒見てやってる子分どもを政治の中枢とか軍とか国営企業に送り込んで、許認可権を持つオイシいポストとか利権を守旧派の連中からブン取ったわけだよな。要は守旧派は公共事業とかのオイシいプロジェクトとかの甘い汁を吸い損なったわけだ」
「連合のデモ中止の条件に、『大型公共投資計画を全て中止すること』ってのがあったけど、その典型だよな~」
「あったあった! 露骨だよなー! もー何が民主主義だよっ! バッカみたいだな!」
「ははは。あと不発だったけど、国営企業の労働組合のストもあったろ~?」
「あったな。首都電力公団が『電気止める』とか脅したけど、停電も断水も起きなかったんだよな。タイ国鉄が列車の約1/3を運休したぐらいで」
「結局、国営企業で働いている人でさえも連合に賛成できない、ってことかもな~。ま~、ある意味、国営鉄道がストに熱心だったってのはさ~、守旧派に組みする労働者が既得権にしがみついている、って事の言い例だったかもな~。だってさ~、テキトーな運行でサービスも冴えないあのタイ国鉄だぜ~? 合理化とか効率化とか企業努力とは程遠い感じじゃん~」
「だな。民間企業との競争とかイノベーションとか、経済の自由化とかグローバル化とかに反対する人達の企業と言えるかもな!」

P1020941「そんでもって、連合の上の連中と”利害第一で保護者(パトロン)と被保護者(クライアント)の関係を結んでいる”一般ピープルが、大勢ぶら下がってるわけだな。親分は保護と報酬を与えるから、子分はゴマすって仕事して、尽くせよ、って言う関係--、契りをな」
「ま~、タイ人の多くが今でもそうなんだろな~。なんか、日本の鎌倉時代みたいだな~。幕府と武士の関係――、ご恩と奉公の関係みたいにな~」
「かもな。あと、その他には生まれも育ちもバンコクで、『田舎ばっかしにバラ巻くなよ! オレたちにも良くしろ!』って考えのヤツら。さらに、田舎モン(東北部・北部の農民)を愚民と思っている中流以上のヤツら」
P1050303「だな~。タニヤのホステスにいたな~。あてずっぽうにさ~、『生まれはチェンマイ? ウドンタニー?』とか訊いてみたら、『バンコク! 肌白いでしょっ! 鼻キレイでしょっ! 田舎モンじゃないっ!』って不機嫌になっちゃったコがいたもんな~」(写真と本文はカンケーありません)
「それと民主党の支持基盤の南部に住む人たちだな。弁護士出身で貧乏な家庭の生まれってのが、やたらと清潔な感じがするチュアンが南部出身だろ。おまけに民主党じゃないけど、プレムが南部出身だったりするからな」
「ひょっとすると南部の人達も、昔は民主党からカネをバラ巻かれてて潤ってたんじゃないか~? で、民主党が凋落して、最近はひもじい思いしてるからとかな~?」


「かもな。で、連合の幹部らが言うタイの『新しい政治』案ってのが、もう復古主義の固まりみたいでヒドい内容だったよな! だってよ! 『国家認定の元軍人とか首相経験者とか裁判官とか体制側の御用有識者が、下院議員の70%を選ぶっつー制度、任命制に戻して、国民が選挙で選ぶ公選制は30%だけにする』っていうんだぜ!?  信じられっか?」
「ま~な~、撤回こそしたけど、これって民主主義を停止させるようなもんだよな~。そもそも、クーデターの後に軍が上院議員の80%を任命制にしちゃったけど、それだけでもタイの民主主義は充分、後退したっていえるのに、下院までもが70%の任命制になっちゃったら、国民の国政参加は全体でたったの25%だろ~。半分の民主主義どころじゃないよな~、ははは……」
P1010391 「ホント! サイテー&最悪だよな! 日本じゃ、一応、国会議員は全員、選挙で選べるじゃん。ナカヤマとかノダとかロクでもないヤツが混じっていたけど……」
「な~。日本の国会議員がこんなこと言ったら、そいつの政治家生命は瞬殺だし、万が一、政党のマニフェストだったら選挙で惨敗して、議席数ゼロだよな~」
「そもそも日本じゃ、こんな発想、出ないよ! でもさー、なんで、こんな発想とか提案が出ちゃうのよ? タイって国は……」
「ま~、タイの上流階層は今でも、自分たちはエリートで支配者層だ! つー選民思想と、農民とか貧乏人は愚民じゃん、っていう思想を持ってるからだと思うな~。だから、選挙とか民主主義なんて、ホンネではカンケーなくて、国際社会に『選挙とか民主主義とかちゃんとやってるまともな国ですよ』って単にアピールしてるだけで、内実は“選挙なんてお飾り”っていう、思いっ切りダブルスタンダードなスタンスなんだと思う。為政者者は『間接民主主義なんて無視してもトーゼン、平気だもんね~』って思ってんじゃないか~?」
「ま、連合のヤツらの主張を平たく言っちゃえば、『教養も学歴も無い人々――、要は東北部とか北部の貧しい農民たちは政治に参加すんなよ! 口も出すんじゃねー! エリートでセレブな俺たちがお前らを導くから、つべこべ言わずに黙ってついて来い! その代わり税金と賄賂はしっかり払うんだぞ!』ってわけだな」

P1040786「そこに田舎の貧乏人に向けて、
手厚いバラ捲き政策を約束し、当選後にタイ近代政治史上初めてそれを実施した大富豪首相――、タクシンが登場して、王室とか王族、軍人とか元軍人政治家、高級官僚とか財閥・実業家といったスーパーリッチの守旧派セレブたちが集まる政治の世界に殴り込みをかけた。つまり、彼は貧乏ピープルパワーを味方に獲得した圧倒的な議席数の力で、経済とか企業の、自由化、民営化、グローバル化の名の下にやりたい放題やって、連中の既得権益を奪い取って、潤ったわけだな~」
「要はこれまで続いてきたタイの守旧派に刃向かって、権力構造をぶっ壊したわけだな。
だから、守旧派に組みしていた人は干されちゃって、既得権益を奪い返すのに必死のパッチ、暴力スレスレの行動に出た。死活問題だから法律なんて守ってる場合じゃないんだよ

P1020358「でも、必死なのは分かるけど、連合のやってる事はヒドすぎるよな~。すでに国の秩序を充分乱し、国にたっぷり損害を与えているよな~」
「活動の質が全然違うよな! 民主化運動でも何でもねーよ! 正義や公正さに貫かれた真っ当な政治的要求も無いし、純粋に民主化を求めた活動って感じがしないよ。だから、集会参加者も増えないし、支持者も増えないんだよ」
「だな~。今回の集会とかデモって、参加者数が最大で2万人とか3万人規模に留まってるじゃん。これまでの民主化運動に比べて参加者が少ないよな~」

「だな。2006年に、それまでの目に余る汚職がバレたタクシンを引きずり下ろそうとした時なんか、詳しくは覚えてないけど、10万人だか20万人だか集まって、お坊さんまで参加したそうじゃん」
P1150237 「あと、92年の5月流血事件とか、77年の学生革命なんかは数十万人規模だしな~。昔のまともな民主化運動と今回は質・量ともに全く違うな~」
「連合とか守旧派は選民思想と農民に対する愚民思想を多かれ少なかれ抱いているとじゃん。だから、みんな平等なんて民主的な考えには否定的、少なくとも懐疑的で、貧乏農民に支持された下院議員が、任命制のエリート上院議員よりも幅を利かせてきたタクシン時代が、気分的にも許せないんだよ。『これはけしからん! あってはならない誤りだ! 秩序を回復せねばならぬ!』ってさ」

「でもま~、タクシン支持派のエリートもセレブも同盟の幹部も、実は同じ選民・愚民思想は持ってんだろうな~。要は今のタイは、同じ穴のムジナがカネと権力を巡って、丁々発止の駆け引きをしながら、醜い綱引きしているにすぎないってことだな~」

P1040724「ま、そもそも合法的な集会やデモをしないで、首相府を占拠し、国会での所信表明演説を妨害したりする連合は法をないがしろにしているよ。タイは一体全体どうなってんだよな?」
「ま~、今起きている事ってのはさ~、民主主義のルールを逸脱した、いや、完全に無視した反則オンパレードのケンカファイトだよな~。日本なんか、衆参ねじれ国会で民主党の小沢が国会を機能不全寸前まで持ち込んでも、ルールを遵守して国会の中で――、要はリングの中でガチンコファイトしてるじゃん。ところが、タイときたら、首相府占拠の場外乱闘で国会は何も機能していないもんな~」
P1040627「そういう横暴がまかり通るタイの法治国家到達度ってのは、そうだな、日本を100%にしたら、どんなに多く見積もっても70%、実は60%ぐらいじゃないか?」
「それにあと、軍人が首相に退陣を要求したり、政治に口を出すなんてこと自体、タイ独自のスタンダードとは言え、先進国でなくとも世界の人々から見てヘンなことだよな~」
「太平洋戦争終戦までの日本と似てるかもな? 陸軍の元お偉いさんが首相やったりして」
「まー、そのヘンな事が今でもフツーに行われていること自体、タイの後進性とか民主政治の未成熟さを物語っているな~。タイの民主主義国家到達度は、う~ん、日本が75%まらタイは55%くらいかな~」

P1040701「だな。今起きている事は国際標準未到達、常識以下だな。タイの政治家も有権者も政治に対する理念とか清廉潔白さとか、正義とか奉仕の精神とかが、そーとー欠けているような気がする」
「世界の良識がある、見識がある人々に、『タイ人って政治意識とか民度が低いね』ってバカにされても仕方がないよな~」

「ま、タイ人ももう飽き飽きしているだろうな、この状況に……」
「ま~な~、でも、タクシン支持派も実弾バラ巻き政策の味が忘れられないから、相当手強い抵抗を続けるだろうな~」
「一体、落としどころはどうなんのかな?」
「政治的決着も難しいし、選挙やっても、結果はタクシン支持派が第1党。民主党も軍の肝いり政党も抱き込んで大連立を組めば一旦は収まるかもしんない。し利権はみんなで分けましょう、ってな~」
P1030106「でも、カネに目が眩んだカネの亡者ばっかりだから、閣内でポストと利権の奪い合いとか足の引っ張り合いになるし、政策の一致とか推進がメチャクチャ上手くいかなくなるな」
「だな~、あとはクーデターで一旦、リセットだな~」

「だな。でも、今はクーデターを起こすには充分な材料、根拠が溜まってないと思うんだよな。あるならもう少し、先じゃないか? おっと悪い! ちょっとタバコ買ってくるわ!」
(以下、次号に続く)

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/11/11

BKK発★第3029便★  「★第3029便★  「水と食事にウルサイ演説、バンドの生演奏付き! 反政府団体『PAD』のアジトで寝泊りはいかが!? ”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ突入観光②」 

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】

   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                          沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著

★第3029便★「水と食事に絶叫演説、バンドの生演奏付き! 
                    反政府団『PAD』のアジトで寝泊りはいかが!?
                     
”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ突入観光② 

P1040692_4
P1040760「いや~、で、首相府の中はどんな感じ?」
「まずな、首相府を取り囲んでる鉄柵はブルーのシートで目隠しされてたな」
「なるほどね~。中は見えないほうがいいよな~、なんてたって篭城してんだから」
「で、正門から中に入ると行列ができてて、何かと思えば、来場者だか、集会参加者だかに氷水で冷やしたミネラルウォーターのボトルを配ってんだよな、タダで!」
「いや~そうか~、まずは、おもてなしからってことか~? ははは」
P1040733「だよ! 『ようこそ! “乗っ取られ”首相府へ! まずは冷たいものでもどうぞ!』ってわけだ、ウハハハ!」
「『来るもの拒まず! ウェルカム!』って感じか~? ははは」
「だから、オレもさ、手突っ込んで2本貰ってきた。20B得しちゃったよ!」
「はははは! 連合(政府反対派の『民主主義市民連合』)も太っ腹だな~」 


P1040726 ■「で、その右にも長蛇の列ができててんだよな。試しに並んでみたら、先頭で反政府スローガンのステッカーを配っててさ、その先じゃ、若い姉ちゃんがASTVの加入手続きやってんのよ」
「あ~、ソンティ(PAD幹部)のケーブルテレビ局だっけか~? 政府批判、ガンガンやってるっつ~。加入は無料なの?」
P1160280「うーん、わからん。でお、現金のやり取りとかはしてなかったな。つーかさー、この国の電波法っつーか、テレビ局って、一体、何なんだろうな? 国家権力による公共の電波の専横ぶりがヒドいじゃん」
「だな~。御用国営テレビ局(NBT)に陸軍系だの王室系だの、権力者のコントロールに置かれたTV局ばっかりだしな~。おまけに、この反政府プロパガンダケーブルテレビ局だろ~!? 独立した民放局も無いしな~。ははは……」
「思いっきりダサっ! って感じだな……。おっ! そう言えば、連合がNBTを襲撃したじゃん(8月)。その時の戦利品が飾ってあったよ!」

P1040686 「お~! すげ~な~! 中継車、ブン取ってたのか~? ま~、こちらも偏向報道1000%のテレビ局だからな~、どっちもどっちか~?」
「まー、全てのテレビ局が公正さと中立さに疑問があるわけだから、国論が二分しても不思議はないな。健全なジャーナリズムの元で、見識に溢れ、平等でバランスが取れた、もう1つの勢力――、連合でもl同盟でもない、第三極の勢力が盛り上がらないのもそのせいだと思うな」
「だな~。タクシン支持と不支持だけが目立ってて、第三の選択肢があるはずのに、全然、そういう意見が盛り上がんないもんな~。無党派層とか、物言わぬ中立良識派閥だって、少なくないって~」

P1040709_2「だよな。でだな! 敷地にはステージが設置されてて、その前にゴザとかアルミ包装紙に座ったり、寝っ転がったりした集会参加者が演説聞きながら、スピーカーから出る演説者の叫び声に合わせて、「オーーーッ!」とかなんとか叫んでんだよ。ハンド・クラッパー、パタパタさせながらさ」
「それってASTVで生中継されてんだってな~。それにしてもさ~、1日中、そんなことやって、もう6ヶ月も経つんだろ~? 参加者も入れ替わり立ち替わりとはいえ、退屈しないのか~? 」
「スゲ~よな~。まーでもさー、家でゴロゴロしてんのと大してサバーイ度は変わらないから、続けられんじゃねーか!? 日当も出るしさ!」
P1040721_2 「はははは! ある意味、“チャリンコビジネス”だな~。寝ている間にお金が入るし……。ところでさ~、ステージでライブはやってた?」
「いや、オレがいた時は演説をずっとやってたから、ナマ演奏は見らんなかった。でも、ステージにはちゃんとマーシャルのアンプとドラムセットが乗ってたよ。ただ、敷地を出た直後に日本の演歌みたいな曲をバックに男が歌ってたな……」
P1020447 「俺の時(6月)はさ~、連合の幹部だか一般参加者かどうか分かんないけど、おじさんが『タクシン・シナワットがどうのこうの……』って演説をした後、まあまあかわいい司会者がMCやって、その後、フォークギター抱えたシンガーが歌い出したな~」(左にある写真は全て6月当時のもの)
P1020411_2「おー、この冴えない麦わら帽子な……。こいつ嘉門達夫か……!?」
「ははは。でもま~、たとえショボい歌手でもさ~、歌のコーナーは退屈しないために丸必なんだろうな~、きっと。タダで配る王様バッジなんかのノベルイティーと一緒でさ~」
「だな」

P1090612「それにしてもタイ人は歌好きだし、生バンドが好きだよな~。レストランもバーもそうだし……」
「ディスコもそうだもんな。ラチャダーとかトンブリーとか」
「だな~。パッポンもパタヤもプーケットもチェンマイも、タイはどこに行って生演奏があんな~。タイはプレーヤーが多いのかな~?」
「うーん、人が余っていて、仕事が少ないからかもしんねーな。しかも、タイ人はデカい音が好きだし、そこかしこでデカい音出されても寛容なんじゃないか? だから、たとえ、非合理的でもマンパワーによるBGMになるんじゃないか? 
P1090188  ところでさ、首相府には過去の芸能人だけじゃなくて人気者も来てるんだってな。カラワン(大物ロックバンド)とか若手女優(ジョーイ)とかがライブやったり、演説したんだってな」
「なるほどね~。いや~、アメリカ大統領選の一緒だな~。ブルース・スプリングスティーンとかシュワちゃんとか」
「ま、人寄せにはいいんだろうな。でも、タイの芸能人は、なんとなーく出演依頼を受けてんじゃねーのか? PADからのギャラも弾んでるだろうし……。政治的信条に賛同したとかで引き受けたかどうかは怪しいな」
P1000057「ま~な~、体張ってんのはカラワンくらいだったりしてな~」
「だな。やつら、タマサート大学でのコンサートで同盟(政府支持派の『反独裁民主主義同盟』)の100人に襲われそうになったんだろ?(警備員2人が暴行を受けた)」
「マジ~!? 同盟も容赦しね~な~。いいじゃんな~、メッセージバンドの1つや2つな~」

P1040674_2「でだ! 首相府の敷地内はこんな感じだ!」
「ありゃりゃ~、これって難民キャンプみたいじゃん」
「そう! 白亜の建物の周りには芝生が敷き詰められてて、池や植木の庭園もあるんだけど、そこら中に迷彩柄のテントとか、雨露しのぎのブルーのシートが歩道に溢れるほど、びっちり張られててさ、みんなそこでゴロ寝したりして過ごしてんだよ」
P1040707_2「いや~、何日も泊り込みだろ~、ヒマ人してんじゃないか~?」
「かもな。酒もトランプ賭博も禁止。入り口の看板にそう書いてにあったよ」
「なるほどね~。これ、簡易トイレにシャワーだろ? いや~、もう避難所生活だな~。そう言えば、『トレイ不足で臭い』ってあったけど、どうだった?」
「いや、そんなことなかったな。オレ、そんなに鼻が利くわけじゃないし……」
P1040705_2「そうか~、雨季も終わりに近づいていたからか~?」
「かもな。ただ、医療テントには人が並んでたり、外には薬局のテントがあって薬も配ってたな。衛生状態はビミョーかもな~」
「う~ん、食中毒が起きたら、自滅しちゃったりしてな~? ははは」
「ウハハハ! その可能性はゼロじゃねーな! こんな環境の中でオバチャンたちがソムタム作ったり、ゴハンの上にカレーとかオカズをホカ弁みたいな白くて四角い発泡スチロールの容器に盛ってさ、食事の配給――、要は炊き出しやってるからな」
P1020375「ってことはさ~、同盟とか警察のスパイとか、連合の裏切り者とかが飯とかにヒ素とか混入しちゃうことも可能かもな~!」 
「ウハハハ! それで首相府奪還になったりしてな!」

P1020405 「ははは。俺の時はさ~、オバチャンが門の鉄柵の向こうで、直立不動の警官達にさ~、オカズとゴハンを差し入れしてたよ」
「ほー、微笑ましいな! 武士の情けかな? でもまー、今は警官も追っ払われていねーし、今の状勢じゃ、あり得ねー話だな」
P1050061 「ま~、当時は連合の敵は警察じゃなくてタクシンやサマック――、政府だけだったからな~」
「当時は警察はデモ隊の侵入を阻止するだけで武力行使はしなかったからな」

P1020462「こうして見ると、日本の自衛隊が災害非常時に展開する支援活動に似ているかもしんないな~。俺の時にはピサヌローク通りにトイレのバスとかもあったしな~」
「たしかにロジスティックが充実してるな。有志参加の手作りのレベルじゃないよ」
「準備万端、装備もカンペキって感じで、ミョーに手慣れてるよな~」
「そうか! チャムロン(連合の幹部)って元軍人じゃん。だから、軍隊さながらの指揮命令系統とかノウハウを連合に移植してるんじゃないか?」
P1020387 「そうかもな~。デモの経験値も高いしな。チャムロンって、2年前のタクシン内閣を倒した時のデモ経験もあるし、92年の民主化運動を率いたのもこいつなんだろ~?」
「そうだった! しかもこいつ、若い頃、クーデター未遂が2回、実行した事も1回あるとかないとかって本にあった気がする! もしかしたら、ヤツって筋金入りの国粋主義者かもしれん! 『国家を堕落させる政党と政治家に天誅!』とか吠えまくってた昭和30年代の日本の青年将校みたいにさ!」
「う~ん、ヤツについては詳しく調べる必要があるな~」

P102029_2「で、敷地内にもタクシンとサマック(前首相)と警察の悪口ポスターとかオブジェがいっぱいあったよ」
「俺の時も、『タクシン、出て行け! サマック、出て行け!』とかのスローガンが書かれたポスターとかと、極悪閣僚のなんちゃら(当時内務相のチャルム)を糾弾する貼り紙とかがいっぱいだったな~」
P1040660「でまー、こちらは手作りの市民アートって感じで、ケッコー見ていてオモロイ!」
「たしかにな~! 俺もそう思ったな~」

「あと敷地内には銀行の出張所だかATMコーナーみたいのとか、セブンイレブンとかもあったな。当然、これって閉鎖されているんだけど、セブンの商品は略奪されていないんだよ!」
「ま~、善良な市民による清潔な政治活動だってことをちょっとでもアピールしたいんだろうな~。見かけは重要だからな~」

P1040712 「あとな! 噂の田んぼも見てきたぞ!」
「あ~あれな~。なんか稲穂が頭を垂れるまでになってるじゃん。今頃、収穫して、黒幕のプレム(元陸軍司令官で80年代の首相。今は枢密院のエラい人)に大真面目で奉納しちゃったりしてな~、ははは」
「ウハハハ! タクシンやソムチャイ(現首相)に送りつけるんじゃないか!? 『本当の民主主義を噛みしめてください!』とかって言って……。でさ、オレがセルフで写真を撮ろうとしてたらさ、タイ人の兄ちゃんが、『撮って上げる』なんて英語で言いながら寄って来てさ。一瞬、『カメラ渡したら、そのまま“盗走”されんじゃねーか?』って躊躇したんだけど、やっぱ撮ってもらった!」
「ま~、たしかに心配だな~。でも、連合も気さくだな~。PR活動の一環だからかな~? ははは」
「ウハハハ! かもな! ネットでも自分たちの正当性を臆面も無く喧伝して、警察の非道ぶりをことさら誇大に発信してんだからな! で、田んぼの周りの立て看には『タクシンが操る政府は消えろ!』だの、『理想の国を実らせましょう』なんて書いてあるんだと」
P1040715 「へー、でもなんか、もう一工夫、欲しいな~。中のカカシも冴えないな~。あんまり面白くないよな~」
「たしかにカカシがプレーンなままでつまらんな。でさ、写真撮ってもらってたら、ディオールのでっかいグラサンに赤いバンダナの白人の姉ちゃんと、ペイリンをもっとブスにしたようなアゴがガッチリしたメガネの姉ちゃんと、ジローラモを貧乏にしたようなヒゲの兄ちゃんが『英語話せるんですか?』なんて訊いてきたんだよ! オレ以外にヤジ馬観光客がいたってわけだ!」
P1040717「いや~、タイ人に間違われたんじゃないか~?」
「ウハハハ! かもな!」
「藤井さ~ん、英語下手なくせに、『話せる』とか言ったんだろ~?」
「ウハハハ! その通り! やつらがどんな事を話してくるか興味があったからな! まー、オレの答えが間違えていようが、そんなのいいのよ!」
「お前な~、もう少し親切心とか誠意ってものが無いのかよ~?」 
「多少はある! だからさ、『今日はデモがないんですか?』って訊いてきた時には、最初、『??? 何、言ってんだ?』って思ったよ。『デモがあったら、オレもあんたらも怖くて見学なんか来れねーだろ!?』ってさ……」
P1040816「ま~、カオサンでダラダラしてるとかな~」
「だろ? でまー、『今日はデモは無いだろう。今、ここは安全でピースフルな状態だ。ここで大きな声じゃ言えないけど、デモを見たかったら、カオサンロードのそば王宮前広場、サナームルアンに行ってみたらどうだ? 政府支持派の赤グループが集会をやっている。今朝のネットのニュースによれば、赤グループは火曜日までの3日間で大規模集会を行う予定だそうだ』と答えてやったんだよ」
「で、相手の反応はどうなのよ?」
「サンキューでお終い……」
「はははははははは! いや~、その反応、お前の答えが全然役に立ってなかったんだろう~! そもそも、そんなに長い文章、英語でちゃんと言えたのか~?」
「ウハハハ! ケッコー、テキトーな英語だったと思う。でもな! いいんだってっ! そんな事はっ!」

P1040741「ははは。そう言えばさ~、連合の自警団員に捕まった売春婦の張り紙があるらしいじゃんよ~?」
「あれな、女の顔写真とIDカードを拡大コピーしたってやつな。見つかんなかったよ」
「でも、寝泊りしている人も多いんだろ? こっそり売春したら儲かったりしてな~」
「ウハハハ! かもな! でも、集まってんのはおばさん、おじさんにおじいさんにおばあさんが多いんだよな!」
P1040695 「だな~。だから一見すると、善良なフツーの市民だけが非暴力っぽい政治活動をしているように見えるんだよな~」
「だな。パッと見は過激派組織って感じがしねよーな。オレが行った日は日曜日だった
から、パパに手を引かれた男のコの兄弟とか、高校生の娘と一緒に来ました、っつー感じのパパとママもおったからな」
「でも、ヘルメット被った過激派風のアンちゃんもウロウロしてんだろ?」
P1040734「たしかにおったな。『ラチャダムヌン大学』って書かれたパロディーTシャツ(150B。通りの名前を付けた架空の大学名)を着た兄ちゃんが、鋭い目付きでオレのこと、訝しげに見てて、ビビッたなー」
「それが自警団員ってやつかもな~。なんでも乱闘用のヘルメットも常備されていて、1500人いるらしいけど……。ま~、この数字も眉唾じゃないか~?」
P1040698 「まー、そんなにいる感じはしなかったな。ちなみに、そいつは首から水中メガネぶら下げて、手には8番か9番アイアン持ってたよ!」
「怖え~な~。時たまさ~、路上でゴザ広げて、トンでもなく古いサビサビのアイアンセットとか売ってるじゃん。実はゴルフ用じゃなくて、護身用だったんだな~」
「ウハハハ! たしかにあんなボロクラブ、そういう使い方しかできねーもんなー!」

P1040613「ところで、女子大生とか、かわいいコはいた?」
「う~ん、2人ぐらいしかいなかったな」
「だよな~。かわいいコが大勢いるわけないよな~」
「まあな。でも、そのうちの1人はアマチュアフォトグラファーで超美人女子大生だったんだよ! ピタピタのジーンズ履いてさ、大きなお尻が超セクシーだったよっ!」
「はははは! チェックしてんな~。でも、何で女子大生って判るの?」
「あのな、『ヤングPAD』っていう大学生とか若者に向けた傘下組織の入会受付所にいたんだよ。ニコンのフィルム式一眼レフをぶら下げてさ。取材してたのかもな」
「で、写真はあるの?」
P1040682「うーん、それが……、無い! これだけです……」
「これ!? なんだかな~、大学生の写真じゃん~。じゃ、話は出来たの?」
「すいま
せん。できてません! アイコンタクトだけです」
P1040657「お前さ~、周辺のディテール押さえるのはいいけどさ~、そのコにあれこれ訊かないでどうすんだよ~。ある意味、首相府観光のハイライトじゃんかよ~。美人女子大生が何故に、ここに来たのか? とか、なぜ連合を支持しているのか? とかさ~」
「すいま
せん……
「だから、お前、配置転換されちゃったんじゃないか~、ははははははははは!」
「あのな! うるせーよ!」

P1040767「で、結局、首相府には2時間ぐらいいて、この後、死亡者が出た国会ビルとか警察との衝突現場に行こうと思ってたんだけど、出発前に見たグーグルアースの写真がよく思い出せなくて断念しちゃったんだよ。ドゥシット動物園が目印だってことは分かってたんだけど」
「なるほどね~、なんか甘いな~」
「うるせーな、しょうがねーだろ! 出発の前日だったんだしさ。で、ついでに王宮前広場にハシゴして、同盟の集会を見ようとラマ5世騎馬像のほうから行こうとしたら、これだよ……」

「お~、物々しいな! 有刺鉄線と古タイヤ、バリケードで封鎖ですか~!?」
P1040993「で、警備してた連合の兄ちゃんに訊いたら、『歩道の方から出るといい』って言うんだよな。そんでもってタイヤを跨ごうとしたら、つま先が引っかかって地面に倒れちゃったんだよー」
「はははは! それって危うく自滅じゃん」
「なー、そこには有刺鉄線が無かったから、両手をついても怪我しないで済んだんだけど、向こうで兄ちゃん達が8人ぐらいで凝視しててさ……」
「はははは! 恥ずかしいな~」 
「で、一応、心配してくれて覧てんだろうから、手の平痛いのガマンして作り笑顔で手振りながら、『ノープロブレム』って叫んでやったらさ、一斉に笑い出しやがんの!」
P1040995 「はははは!物好きでマヌケな日本人がおかしかっただけだろう~」
「うるせーな! で、バリケードの先をよく見たら、宅配便のトラックみたいな茶色クルマがいっぱい駐車してんだよ!」

「警察車両か~?」
「だよ! で、そのトラックの前にズラーッと警官がイスに座ってんだよ!」
「いや~、外国人観光客としてはそっちのほうが怖いな~! 『パスポートは?』なんて職質して来て、言いがかり付けて来るかもしんないからな~」
「だよ。だから、さすがにカメラは向けらんなかったな」
「タイじゃ、『警察呼ぶよっ!』って言うと、泣く子も黙るんだろ~?」
P1040236 「だってな。だから、パスポートのコピーはお尻のポケットに入れてはあったんだけど、連合のタイ人と間違われて警察署に連行とか、発砲されたらな……、お前! お終いだよ!」
「だよな~。カネ、たかられるのほうがマシだよな~」
「でさ、歩いていくと、塀には『メトロポリタンポリス・オブ・バンコク』って書いてあって、まさにバンコク首都圏警察なわけだよ」

「おっ!? そこって7日の流血の現場?」
「わかんない。キレイに片づいていたしなー。 そんでもって警官達の前を、一応、笑顔でやり過ごしたら、今度は隣りの敷地には迷彩服来た陸軍兵士が3人、門の前に立ってて、敷地の中には荷台にマシンガンが装備されてるジープが止まってんだよ」
「は~なるほどな~。連合は官憲と軍隊の目と鼻先で……、つーか、まさに国家の中枢で好き勝手やってるわけか~? たかだか1000人とか5000人程度の規模で……」

P1040981「だな。で、その騒乱での警察の非道ぶりがてんこ盛りなのが、このパンフ!!」
「お~~~~っ! エグいな~~~~~っ!! これさ~、シーロムとかスリウォンで(10月17日)通行人に配ったり、イギリス大使館の前でタクシン夫婦を送還を訴えたた時
(10月30日)に配ったやつだろ?」 
「そうそう、VCDなんかと一緒に配ってな。日本のニュースでも一瞬、映ってたな」
「それにしても…………、ありゃ~、この人、脚もがれて、そのまんまじゃん…………。タイ人はグロいの平気だな~」
「だなー。まー、これ見て、火薬の爆発による人体の損傷とはどういうものか、を初めて知ったな」
「なるほどな…………。いや~、トイレ行ってくるわ。わりー、中生、頼んでおいて!」
「OK! 分かりました!」

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ 

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/11/05

BKK発★第3028便★  「オリジナルグッズもお土産にどうぞ!? 気さくな反政府団体『PAD』と触れ合う”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ突入観光①」

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】

   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                          沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著

★第3028便★「オリジナルグッズもお土産にどうぞ!?

                      気さくな反政府団体『PAD』と触れ合う
                        
”乗っ取られ”タイ首相府ドキドキ突入観光①
 
P1040700_3「いや~、どうでしたか? 首相府の見学は?」
「まー、意外とラクショーだったかな? つっても、あくまでも10月12日時点の話だからな。今はケッコー、ヤベーよ」
「だよな~。同盟(政府支持派の『反独裁民主主義同盟』、ユナイテッド・フロント・オブ・デモクラシー・アゲンスト・ディクテーターシップ=UDD)のヤツらとかが
手榴弾、投げ込んだりしてんだろ~? おっかなくて近寄れないよな~」
「だよなー。連合(政府
府反対派の『民主主義市民連合』、ピープルズ・アライアンス・フォー・デモクラシー=PAD)の自警団員が1人死んで7人が怪我だろ。あと首相府のすぐそばにある首都圏警察の裏でも……って、オレもそこ歩いたんだけど、深夜に自警団員が射殺されたもんなー。良い子のみんなは絶対に近づいちゃダメ! 絶対、真似しちゃいけねー状勢になって来たかもな
P1040718_2 「ま~、犯人は同盟に組みするヤツか、カネで雇われたゴロツキ連中だろ~な~」
「だな。それに散発的だけど、同盟のヤツらも最近になって斧とか持って、トラックで突入したりしてるしなー。ちなみにこいつら電柱に激突しちゃって、逃げ遅れたオッサンとオバサンのメンバーが連合の自警団員に取っ捕まって、首相府内のステージで吊し上げられたんだって」
「いや~、怖え~な~。それってアウェーでリンチ寸前だったんじゃないか~? タイ人は晒し者をここぞとばかりに袋叩きにするからな~」
「だよな。一般市民に取り押さえられた犯人が、その場でみんなにボコられちゃう時があるからな」
「警察が黙認するケースもあるっていうじゃんな~。なんだか、よく分からないよな~。タイ人はウップンが溜まってんのかな~?」

P1040666「だからさー、今回、オレが行ったらさ、いくら日本人観光客とはいえ不審者に思われて、拘束されたり、袋叩きにされたらどうしよう??? とか思ったわけよ」
「やっぱビビるよな~」
「だろ? しかも、連合のデモ隊と警察がスゲー衝突やらかしたじゃん。あれってオレが出発する前日(現地時間10月7日6:00頃)だったんだよ!」
「たしかソムチャイ(首相)が施政方針演説する日だったよな~。連合が朝から国会ビルの門に鍵かけたり、鉄柵置いちゃったんだろ~? 大臣とか議員の出入りを妨害すんのにな~」
「あと、警察車両のタイヤ、みんなパンクさせちゃったりしてよ、座り込み集会とは全然違うんだよ!」
「それに重傷者続出だろ~!? 警察が催涙弾使って、連合のヤツら蹴散らしたもんな~(強制排除)」
P1040661 「左脚の膝から下を吹っ飛ばされたオヤジとか、足首とか腕とか指がちぎれた人が続出だもんな(負傷者8人、保健省発表)。他にもタイ国民党の前でクルマが爆発して、乗っていた男性がバラバラの丸焦げだよ!」
「普段はユル~い連合も『やるときゃやる』って感じだけど、やり過ぎだよな~」
「結局、男性1人と女性1人が死んで、デモ隊478人、警官20人が負傷だよ。ケッコーな規模の衝突だったもんなー。だからさー、向こうじゃ、ケータイでネットのニュースとか、メチャクチャ、チェックしたよ。『タイの地元新聞を読む』(タイブログの金字塔)とかさー」
「ま~、そのくらいはチェックしておかないとな~」

P1040996「で、まー、首相府見るのも今回の旅行の重要なテーマなんだけど、安全かどうか、少し様子を見る必要があると思ったんだよな。それに……、首相府見学よりも優先してヤルことがあんだろっ?」
「いや~、やっぱアレですか~? 藤井さん元気だな~、はははは!」
「ウハハハハ! ナナ行ってユイちゃんに会うとか、キャッスルⅡ行ってティナに会うとか、ナタリーに行くとか、先にヤル事があって、諸々忙しいじゃんかっ!」
「あとジェシーにも会わないとな~! はははは!」
「あのな! ヒデ! あいつはいいんだよっ!」
「はははは! パッポンで激しい衝突に発展したりしてな~。はははは!」
「あのなーっ! 今回は大丈夫だったよっ! あいつには絶対会いたくねーよっ!」
「はははは! そうか~? 今回は、たまたまツイてただけじゃないのか~? いや~、藤井さんは向こうで何かと大変な人だからな~。はははは!」
P1150998「うるせーよ! でだな! 一応、3日ほど動静を伺って……、って、ニュース読んだだけなんだけど、現場周辺の騒乱は1日で収まって、警察が首相府を奪還するとかの武力行使とか、連合の過激なデモとかイベントの予定も無くて、同盟が襲撃しそうな感じも無さ気だったんで、意を決して行ってみたわけだ」
「なるほどな~。ま~、その程度が事前の情報収拾の限界かもな~」

P1040599「うん、この程度の情報収集じゃ突発的な事態は防げないと思うけどな。でだ! 現場はBTSのラチャテウィー駅を降りて、ペッブリー通りを真っ直ぐ西(地図の左方向)に歩いて35分くらいだったかな?」
「線路越えて15分くらいだったろ?」  
「うん。で、現場が見えてくるとさー、やっぱさー、ビビってくんのが分かんだよ。ちょっと脈拍が速くなってんのとか、目付きと鋭くなってんのが」
「ま~な~、いくら現場が平穏さを取り戻したって言っても油断は禁物だよな~」
P1040087「そうだよ。もしかしたら、連合の自警団に取っ捕まって、いきなり鉄パイプとかでブッ飛ばされたり、寄ってたかってケリ入れられマクったりするかもしんねーじゃん!?」 
「だな~。だから、黄色いバンダナとハチマキ貸してやったじゃん。連合の味方って識別されるように、ってさ~」
「おっ! あれな! サンキュー! でも、やっぱ、怖かったよー。ネットのニュースじゃさ、『黄色い服とか着た警官が首相府に潜入してる恐れがあるから入場者のチェックが強化された』ってあったからさ」
「ま~、面割れしてない警官は簡単にスパイできるよな~。で、入場はどうだった?」

「もうボディーチェックも荷物検査も超イージー! 全然テキトー! 入場ゲートでキリストの磔みたいに両腕広げさせられてさ、空港みたいに。で、短パンのポケットとか脇腹とかポンポンと軽ーく触られて、ハイ! お終い!」
P1020400_2 「はははは! 別に平気だったろ~? 俺が6月(22日)に行った時も同じでさ~、地下鉄(MRT)の警備員がやってる荷物検査ぐらいユル~い感じだった」(左にある全ての写真は首相府前で座り込み集会が行われていた6月当時のもの)
「うん。要は鉄でできた堅いモノ――、ナイフと拳銃と手榴弾が無きゃいいみたいだな」
「ま~、外国人観光客がカメラ、ブラ下げて行きゃ、かえって不審に思われないんじゃないか~? 『タイ人じゃない』ってことが判った方がリスクは低くなると思うな~。」
「確かにオレも20分ぐらい現場にいて、そう思った。撮られちゃマズい場所があるかもしんないけど、首相府の敷地内には白人の報道カメラマンも2名いたし、いかにも外国人観光客ってのがいいみたい。オレは念のためプミポン国王の黒のポロシャツ着てったけど」
「ま~、撮影を制止されたら、すぐに止めて、笑顔で謝って退散すればいいんじゃないか~? 前にも空港とかアメリカ大使館前でもそうだったし」
P1040688「だな。そもそも連合の敵は警察とタクシン支持の同盟で外国人観光客や市民じゃないもんな。しかも、連合にしてみれば世界に向けたPRは大歓迎だよ、多分!」
「それにさ~、連合も、むやみやたらと暴力を振るえば、タイ国民のヒンシュクをますます買うだろ? だから、必要最小限に押さえてるよ~」
「だな。ま、運が良かっただけかもしんないけど、2時間現場にいて問題は起きなかった……。そもそも! 現場にはデジカメとかケータイで記念写真を撮ってるタイ人が大勢いたよ! オレもタイ人のオッサンから『シャッター押してくれ』って頼まれて、建物をバックに撮ってやったしさ。『オレと同じルミックスだね』なんて言いながら……」
「ははは。やっぱさ~、普段はユルい感じで座り込み集会とか占拠を続けてるんだけど、事と次第によって――、つまり、状勢が変化すると戦闘員たちが豹変して凶暴化するんだよ」

P1020394「そういえば、俺が行った6月には警官がいたけど、どうだった?」
「警官は首相府から追い出されてるから、当然、中にも周囲にもいない。いたのは1本隣りの通り」
「なんかやりたい放題じゃん! 連合のやってることとかさ~。警察力が及んでないんだから、スゲ~よな~!? 日本じゃ考えられないよな~、今のタイの状勢って……」
「だな。そもそも、一国の首相と勤務する公務員と警護する警官とかを追い出して、ドンムアン空港を仮首相府にさせちゃったわけだからなー」
「首相府って日本の首相官邸とかワシントンのホワイトハウスに相当するもんだろ~? タイのテロ対策とかってどうなってんだよ~? はははは……」
「連合のパワーがスゴいのか、タイの警察がなってないのか? よー分からんな?」
「つ~か、連合の首相府占拠って、憲法で保障されたデモ、集会の自由の範囲内なのか~? これってテロじゃないのか~?」
「だよな! やり過ぎだよな! こんなやり方ってタイ人が味方、支持しないって!」

P1020300「で、周りの様子はどんな感じだった?」
「首相府を四方取り囲むように道路も占拠されてたな」

「へ~、拡大してんな~。俺が行った時はさ~、連合のデモ隊(警察発表2万5000人)が演説用の仮説ステージを警察と衝突しながらも、首相府の裏にあるマカワンランサン橋から、首相府の入り口の斜向かいにあるチャマイマルテート橋の横に移動した2日後だったんだけど、占拠されたエリアはそんなに広くなかったな~。首相府の前の道から競馬場(タイ・ロイヤルターフクラブ)がある交差点(ナコンパトム通りとピサヌローク通りがクロスするナーンルン交差点)までが封鎖されちゃって、あとは運河沿いの道の一部だけだったな~」
P1040743「エリアが拡大したってことは連合の勢いが増したってことかもしんねーな。ま、もっともオレが行った時は参加者数は分かんなかったけど……。日本野鳥の会じゃないから」
「ははは。ま、2000人とか3000人の時もあれば、デモ行進の時なんかは1万人とか2万人とか伝えられてるけどな~」
「まー、参加者数は日によって変動するんだろうな。地方からの動員が充実してる時とか、大規模イベントが有るとか無いとかで。あとは連合にとって、けしからんニュースとか、政府の失点があった時に盛り上がって増えたりなー」
「だな~。でもさ~、この手の数字って、手前味噌っていうか、“官製発表”の数字だろ~? かなりゲタ履かせてるんだろうな~」

P1040593「で、周りの様子なんだけど、まずな、首相府の入り口のそばの橋は車輪の付いた鉄柵とか古タイヤが積み上げられてて、がっちりガードされてたな」
「ま、表玄関だからな~。警察や敵の侵入を防ぐためには当然だな~」
「で、どういうわけか、ミネラルウォーターのペットボトルが山積みになってたよ」
「そりゃ、催涙弾を打ち込まれた時にガスの拡散を防ぐためじゃないのか~?」
P1020319_2「かもな。しかも攻撃が無きゃ、冷やして飲めばいいんだから一石二鳥か? で、沿道はどこも“テント村”状態でさ! 物売りのテントとか食べ物の屋台とか、反政府活動のPRブースとか、ポスターとかオブジェをディスプレーした展示コーナーとかでびっしりなんだよ!」
「俺の時もそうだったな~。沿道にテント張って、日本に輸出する鶏の唐揚げとか、かっぱえびせんのアルミ包装紙をゴザ代わりにしてさ~、みんな昼寝してたぞ~、はははは!」
「そうそう! 沿道ではそんな感じの人もおったな。で、それに加えて、今じゃ首相府の庭とかで寝起きしてるってわけだ」

P1040604「それにしても外は店だかなんだかが多いな~。スクンビットの土産物屋みたいじゃんな~、はははは! なんか掘り出し物っていうか、お土産に良さそうなグッズとか売ってた?」
「ウハハハハ! そんなモノ、売ってねーよっ! 反政府スローガンがプリントされたTシャツ(150B)とか、ハンドクラッパー(『
ムゥー・トップ』。小10B、大20B。手形のパタパタを振ると拍手のような音が出るちなみに同盟は足の形をした『タオ・トップ』)とか、強制排除の惨劇を収録したVCD(100B)とか、タクシン夫妻の逮捕写真がプリントされたサンダルとかだな
P1040644「あとは黄色のハチマキと三角バンダナか~……」

「ハチマキが20Bでバンダナが30Bだったな。でも、今のバージョンはヒデに借りたのより色が濃くなって、印刷されている文句が変わってたよ」
「へ~、これも活動資金集めの工夫なのかな? 値段は同じだけどニューバージョン出して買い換えを施すっつ~……。うん? ところで、コレ、何なのっ!?」
「コレな! ソーラーパネルが付いた太陽光発電ファン内蔵キャップ(150B)!」
P1040737「え~~~~!? これ、ダイジョーブなのか~?」

「ウハハハハ! スゲー最先端でエコだろ?」
「ははははは! マジでエコなのか~?」 
「ウハハハハ! 売ってるおじいちゃんに実演してもらったらさ、全然ダメっ! ゆっくりしか動かねーでやんの!」
「ははははは! やっぱりな~」
「で、その訳を尋ねたら、『今日は曇りだからパワーが弱い』だと!」
「ははははは! ま、一応、動くんだから、詐欺ではないけど、お天気のせいにしちゃうのがいいな~」
「ウハハハハ! でも、多分、勢いよく回る確率は1/100ぐらいだと思う」 
「ははははは! だろ~な~。大して涼しくないんじゃないか~? でも、メーカーも小売りもボロ儲けかもな~、ははははは!」
「だな。ある意味、連合の反政府活動ってのは、国内を政情不安に陥れてタイの観光需要を落ち込ませる一方で、ごく限られた地域の特需と新たな雇用を産み、それに従事する貧困層を救済してるかもな!」
「ははははは! ま~、一部の失業者や低所得者にとっては、“座ってるだけで働かなくていい”オイシイ仕事にありついた、ってことかもな~? 連合から日当貰ってやってるんだろ~?」
P1020468 「だな。
デモ参加者の日当は200~500Bとか1500Bとも言われてんな。同盟も同じで、日当欲しさに参加している人も少なくないよ。あ! そう言えば、プロンポンの『茜』のリカちゃん(ヘルス嬢)も、座り込みやってるヤツらは『働かないでカネ貰っててムカつく!』って言ってたよ!」

P1040631「はははは! だよな~。連合の発表じゃ、この集会って『1日の経費が50万~100万B』かかって、その原資は『グッズ販売を中心に得られてる』って言ってるけど、そんなの嘘だろ~!?」
「資金源は資産家の連合幹部、ソンティってヤツと、元バンコク都知事のジャムロンってのがスゲー熱心に信仰している仏教組織(サンティ・アソーク)だとも言われてんな」(写真はソンティのVCD)
P1040756「ま、カネを配る人がいて、それを当然のように受け取る人が、まだまだ多いからな~。動員なんて簡単なんだろ~な~」

「まあ、この悪しき習慣はタイの貧困が概ね克服されて……、そうだな、将来、国民の70%くらいが“衣食足りて礼節を知る”世の中にならない限り、絶対、断ち切れねーだろーな」

P1090668「で、売られてんのは“PADオリジナル反政府グッズ”だけじゃないんだよ! どーゆーわけか、指輪やお守りをショーケースに入れて売っているヤツもおれば、ゴザ広げて、クルマのおもちゃとかサングラスとか、フツーのサンダルとか売ってるヤツもゴロゴロおるんよ。あとはな、まだプーケットの津波(2006年12月のスマトラ沖大地震によるインド洋大津波)のVCDも売られてんだよな」
「え~っ!? それって便乗じゃないか~?」
「だな。津波ネタはいまだにロングセラーかもしれん」
「隠れたゴールドディスクだったりしてな~」
「で、あとはタイの定番屋台――、一膳飯とかスルメとか、鶏肉とかつみれの串焼きとか、ジュースの屋台なんかが普通にあってさ。一見、『怖くねーじゃん!』って感じの雰囲気で楽しいそうに見えるんだよ!」
「だろ~? そうなんだよな~、やっぱ、タイ人は『愉しむことが第一! 自由にさせろや!』って感じなんだよな~」
「ま、反政府集会であろうと人が集まる所は“縁日化”するって感じだな」

「はははは! だな~……、おっ、空いた! トイレ行ってくるわ~」
P1040732「OK! 首相府の中の話はその後だな!」
「お~、分かった」
「あっ! ちょっと待て、ヒデ! これ付けてトイレ行けよ! お値打ちノベルティーグッズだぞ! ウハハハハ! ジャーーーン! “PADオリジナルのプミポン国王バッジ”!」
「はははは! マジですか~? これタダ?」
「当然! 人だかりができてたから恐る恐る近づいてみたらさ、段ボール箱持ったスタッフが配ってたんだよね。で、ヒデのぶんも貰ってきてやったぜ!」
「ははは。タイでこれ付けてオシッコしてたら、『不敬罪』になるんか~?」
「いや、不敬じゃなくて『不潔』じゃないのか?」
(以下、首相府突入は次号に続く)

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2008/03/07

BKK発★第2027便★  「売れっ娘ゴーゴーダンサーに”代理人”首相からクーデターの黒幕まで その好感度を訊いてみました!」

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                        沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第2027便★「売れっ娘ゴーゴーダンサーに
          ”代理人”タイ首相からクーデターの黒幕まで
                  その好感度を訊いてみました!」
 
P1140470最近、仕事は忙しいの?」
「今~、お店は~夜2:00まで。キングス(グループのゴーゴーバー)は~3:00までOK。警察、前より~厳しくない。ちょっと前~2:00でしょ。もっと前~、タクシンの時は~1:00」

 なるほど。クーデターを境に、つまり、「クーデターの前と以後では営業時間が異なっている。この1年半で営業時間が延びてきているな」と思っていたのは、気のせいではなかったのだ。   

            

 その理由については思い当たる節がある。かつてのタクシン政権の政策の1つに、「風俗店の営業時間の規制・取締り強化」があったと思う。
 だが、タクシンを放逐したクーデター後、暫定軍事政権はタクシン勢力の排除と駆逐に、また、軍の影響力と権益の回復に忙しく、内政や経済の立て直しはもちろんのこと、社会浄化にまで手が回らなかったのだろう。施政者が変わり、その重石が取れ、ゴーゴーの営業が2:00まででも黙認され、やがて、規則はどんどん有名無実化され、今では平日は2:00まで、金・土が3;00までが当たり前となり、年末年始などのかき入れ時に至っては4:00まで営業する店も散見されていた。
 
P1050560   これはオレやヒデにとってはナイスであった!
 が! タクシンの代理人、サマックが首相となり、連立内閣の与党第1党が、タクシンが率いた旧タイ愛国党をトレースしたような、国民の力党が下院を支配した今、ゴーゴー等の営業時間が元に戻る可能性が出てきた! 
 なぜなら、復権に向けて着々と歩を進めるタクシンはカネには悪どいが、潔癖なヤツかもしれないからだ。
 と言うのも、アメリカの大学に2度、留学した影響でアメリカナイズされたタクシンは、シンガポールとの東南アジア域内の覇権争いが続く昨今、同国への憧憬と強烈なライバル意識を持っていると言われている。
 そこで彼はシンガポールを真似て、社会浄化に力を入れた--。この他にも彼が推進した、禁煙エリアの拡大や吸殻のポイ捨ての罰則強化、また、売人や麻薬組織の連中を片っ端からぶっ殺した麻薬撲滅政策もその一環だったと思われる。

P1090980  故にタクシンの傀儡であるサマック政権がゴーゴー等の営業時間の取締りを再開したら、正に「まいったなー」である。
 大丈夫だって?……、かもしれない。
 だが、もう1つタクシンのエピソードを付け加えておくと、日本で出版されたタイ風俗本の元祖にして迷著『タイ買春読本』が、日タイ間で問題となった95年、日本政府に正式に抗議した、時のタイ外務大臣はタクシンその人である。この抗議が彼一個人の考えではなかったにせよ、タクシンの傀儡政権である現サマック政権が再度、同様の政策を推進しても不思議はないし、タクシンが再び首相職に就くことがあれば、その確度はさらにアップするだろう。
 ま、いずれにせよ、この憶測が大ハズレすることを祈りつつ、今後の推移を見守りたい。

P1090975「ところでさ、ティナは選挙、イレクションには行ったの?」
「う~ん、面倒臭い。行ってない」
「じゃー、8月の選挙(昨年8月19日に行われた新憲法草案の国民投票)も行かなかったの?」(写真は2007年夏、王宮前広場で連日行われていた「新憲法草案に反対」する集会で売られていた60BのTシャツ)
「うん。田舎帰るの面倒臭い(南部プラチュアップキーリーカン)」
「だよなー。バスで片道4時間だっけ?」P1090940
「うん。でも、ティナの気持ちはNo。ティナはスラユット(前軍事暫定政権の首相)もソンティ(クーデターを指揮した前陸軍司令官)もタクシンも全部嫌い。スラユット、ソンティはいっぱい言ったでしょ。でも~、何もしなかったでしょ。でも~、タクシンは自分で言ったいろいろな事とか、たくさんの約束をがんばって出来たでしょ。だから~田舎の人は~、今ももっと好きでしょ」(写真中央はジョギングするスラユット。暫定軍事政権を揶揄する子供向けの歌を替え歌にしたVCDのワンシーンから。下はその集会の模様)

P1090878  CEO首相とも評されたタクシンは政策の中身とその進め方の是非はさておき、実行力(実現力)については一定の評価を得た。

「タイは~、今、ちょっとヘンになってきてるでしょ。サラリー増えても、買い物、全部高くなってるでしょ。いい事なくて、悪い事いっぱい増えてるでしょ」

 サマック政権は、軍事政権がメーカー側の要望を受けて値上げを認可してきた、即席麺、米、小麦粉といった食品や、洗剤、シャンプー、石鹸といった生活必需品。さらにはケータイ料金や医療費といった公共料金、および燃料など30品目の値下げを発表したばかりだ。日本同様、原油価格と穀物価格の上昇は確実にインフレを引き起こしている。
 それにしても、国民には解りやす過ぎるぐらい解り易いポピュリズム政策は、イージーな政策とも言えるが、おそらく、今後も、政権の人気取りのために、あらゆる方面で徹底的に行われるだろう。
 日本の有権者の1人としては、ぶっちゃけ羨ましくも思える。というのも、ポピュリズムの是非は大いに論じられるべきだが、あっちこっちで食品や消費財、燃料等の値上げが行われ、この春にも小麦や石油も再び値上げされ、我々の生活はさらに圧迫されることが明らかな昨今、モタモタ、テキトーにやっている福田政権の無能さに呆れ返ってしまう。

P1150416「じゃーさ、サマックはどう思う?」
「う~ん、テレビは~あまり見ないけど~、サマック、話おもしろくない。ジョーク話さないでしょ。嘘のトーキングばかりでしょ。話すだけ。何もしないでしょ」

 なるほど。政治家が嘘の答弁を繰り返すのはどの国も一緒ではあるが、タイにおいては政治家にウイットも求められるのかもしれない。報道によれば、サマックの暴言・失言癖は目に余るようだし、また、有限不実行を指摘する記事も多い。
 そう言えば、東北部、ウドンタニー出身のMP『ナタリー』の泡姫、オムちゃんも「サマック ドント ライク! オンリー トーキング! アイ ライク タクシン!」と言っていたっけ。

P1150128「あと~、顔、シリアス。特別な顔でしょ~。それと~サマック、おじいさん……」
 やはり政治家は見栄えがいい事は重要なのだ。たしかにサマックは、板前のような髪型に、松坂大輔のような鼻をして、太った大滝秀治のようなトドみたい顔をしたおじいさんである(72歳)。
 ケニアとアメリカのハーフのエリート、オバマ(46歳)、泣き顔で同情を買い、笑う時は大口のヒラリー(60歳)、鉄仮面の恫喝ツァーリ、プーチン(55)、ウクライナの伝統巻き髪がスゴいティモシェンコ(47)、自宅軟禁でガリガリのミャンマーの清貧民主活動家、スー・チー(52)、ジャン・アレジ似のサルコジ(53)、などなど各国のリーダーは人は見た目が9割! な感じである。
 一方、日本の“おとぼけじいさんソーリ”フクちゃん(71歳)はどうかと言うと……、相当にお気の毒様、ルックスについては御同情申し上げる。要は中身! 政策で勝負だ! 短いお付き合いだろうけど、オーエンしてるぞ! 

P1130349■「ティナは誰が好きなの? 」
「アピシット(野党・民主党党首)」
「へー、マジ? 何で?」
「ティナ、南の女でしょ」

「へ? 南? 若くて格好いいから?」
「顔、関係ない。かっこいい関係ない」
「でも、アピシットは43歳で若いよ」
「43歳? 若いの関係ない……」
 たしかにそう思いたい。だが、一昨年、日本は当時52歳の首相で大失敗した。

「でも~タイのポリティクスは~誰でもOKでしょ。誰なっても~一緒。タイのポリティクスは~悪いの変わらないでしょ。みんなオカネ。ティナが~考えたり、心配しても~、タイ、良くならないでしょ。だから~知りたくない。面倒くさい。エヘヘへ」
 政治と政治家とカネ。そして、国民が抱く政治への不信感と無力感はどこの国も同じである。

酔ったオレは地元の居酒屋でもないのに、その後もタンタンメンとギョウザと麻婆豆腐を食べるゴーゴーダンサーを相手に政治談議がしつこい。

「プレム(元首相にして現枢密院議長)は好き?」
「うん、好き! タイ人みんなプレム好き!」
「へー……」

P1080519 元陸軍司令官にして、一昨年のクーデターの黒幕とも言われる彼の首相在任期間は80~88年。折りしもタイが未曾有の経済発展を遂げた時代だ。当時ティナは9歳から17歳。物心のつく多感な年頃である。初めて見る発展と豊かさの光景はインプリンティングもあっただろうし、彼女のノスタルジーと結びついているかもしれない。
 そして、多くのタイ人にとっては、その時代が『ALWAYS 3丁目の夕日』にも似た、「あの頃は貧しくても、みんな夢があった」時代だったのかもしれない。

「あと~……」
「何?」
「プレム、チンコ無い……」
「えーーーーーーーーーーーーっ!?」
 オレは、タイ人の若い女のコの口から発せられた「チンコ」というストレートな言葉に驚き、そして、多少のセクシーさにもドキドキしてしまったが、これが事実ならスクープかもしれない! と思うとさらにドキドキした。

P1040464_edited「チンコって、ここのチンコが無いの?」
「うん。プレム、戦争で爆弾を踏んだでしょ。だから~チンコ無い! でも~チンコ無いの問題じゃない。関係ない」
「ウハハハハハハハ! おっしゃる通りです。プミポン国王の次に偉いんだよな!」
「うん。タイ人、王様の次にプレム好きでしょ」
「なるほどねー……」
 うーん、これは真実なのか? だが、どうやって事実確認をしたらいいのか? 
「『バンコク週報』にでも電話してみるか?」
 しばし沈黙する。
「うん? 何? どうしたの?」
「いや、何でもないよ。プレムってチンコ無いんだ……。ティナ! オレはチンコあるよ! ウハハハ!」
「うん、知ってる! でも~……、Hしないよ!」
「えーーーーーっ!? 何でよーーーーーっ!?」

とまあ、さっさとティナをホテルに連れて行けばいいものの、日本人にとっては、どーでもいい味のタニヤのラーメン屋で、27歳のゴーゴーバーのダンサーを相手に、日本人にとっては、どーでもいいタイの政治について勝手に盛り上がってしまったわけだ。
 たしかに、我ながら、「タニヤのホステスだの、パッポンのダンサーだの、ラチャダーの泡姫に、下手な英会話でそんな事を尋ねてみたところで、いったい何が分かるんだ? しかも、外国人の若い娘相手に!」 とも思う。
 でも、おもしろいじゃんか! 
 それにだ。天下のAPやロイターが毎日、世界中に配信する一次情報をリライトした原稿を、我々は日本の大新聞で読んでいるが、そこには嘘こそ無いが、実は誤報もある。こうやって、訊くこと、話すことで、実は記事から削り取られたモノや、隙間にあったモノが訊けることもあるし、時には真実を拾えることがあるのだ。だから、何でも言ってみるものだし、訊いてみるものなのである。
         ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
「こっちのタクシー、メーター使わないでしょ。道路、渡るいいでしょ。ティナも~いつもそう」
「へーそうなんだ」
 いい事を教わった。シーロム通りのパッポン側では、客待ちをしているタクシーはもちろんのこと、時には流しのタクシーでさえ、メーターを使わない、と言う。
 ティナと一緒に中央分離帯を横切り、駅前の大型複合商業ビル『シーロム・コンプレックス』の前でタクシーを拾う。
「ティナ、あんがと。また、会おう」
「うん。タンタンメン、アリガト」
「仕事がんばってな。体を大切に。病気に気をつけて! じゃ、またな!」
「うん」

 彼女はキャッスルⅡに戻った。タクシーはメーターのボタンを押し、サートゥン通りに向かう。結局、ティナは、オレが食べなかったせいで麻婆豆腐は半分残したが、タンタンメンと餃子は平らげた。”準完食”である。
「この後、水着に着替えて大丈夫なんかいな?」

 ルンピニーナイトバザールが見える。
「立ち退き問題は大丈夫だろうか?」
 期限は6月いっぱいだったはずだ。

P1050067 ティナは『南の女だから』――と言った。
「いったいなぜなんだ?」
 アピシット党首の民主党の支持基盤はたしかに南部だ。だが、「南だから」とか「北だから」といった単純な理由だけなのか? 夏の甲子園の決勝戦、「広島・広陵高校vs群馬・桐生第一」の前日に、鹿児島と大阪の人が「西だから」広陵を応援し、岩手と東京の人が「東だから」桐生を応援するような単純なものなのか? とにかくよくわからない。

P1050122 たしかに2006年W杯ドイツ大会1次予選の時、ティナと一緒にカオサンのレストランやクラブで「オーストラリアvs日本」戦を観た時も、ティナはもちろんのこと、大勢のタイ人が日本代表を応援していた(日本のチャンス時の歓声と、ピンチ時の悲鳴を聞いたり、見ていれば分かる)。ジェシーもそうだったが、おそらくタイ人は「日本の勝ちに1000B賭けたから」という理由だけでなく、「同じアジア人だから」「日本が好きだから」というメンタリティーで応援していたはずだ。

 とはいえ、ティナが民主党を支持する理由は「南の女だから」だけではないような気がする。もっともっと根深い問題――、長年に渡って積もり積もって醸成された”いくつもの何か”が、バンコク都会人でもなく、東北部イーサン人でもない、南部人特有のメンタリティーに横たわっているような気がする。
 それはメディアが報じる「都市vs農村」=「バンコク+中部」vs「北部+東北部」の経済格差や対立以外にある、南部には南部の言い分があって、この国には3つ巴の争いがあるような気がする。
 ちなみに、タイで豊かな「バンコク+中部+東部」の人口比率は約38%。貧しいエリア、ワースト1、2位の「東北部+北部」が58%、南部は約14%。ビンボーランキングはワースト3位でもある。貧しさは東北部や北部とさして変わらないのに、この二大勢力から弾き出されているようにも見える。
 ナナ駅が見えてきた。今日はすぐ寝よう。
          ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
1翌朝、目覚めてから2時間後の10:30。オレはネットのニュースで「タクシン帰国」の報を知った。
 再び、タイ混乱の幕開けである。

 今日も外はいい天気である――。日本は桜の季節に向けて日々温かくなっている。そして、タイは1年で最も暑い暑季に向かう。

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へにほんブログ村 旅行ブログ アジア旅行へ 

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2008/01/13

BKK発★第2018便★「火事で明けたハッピーニューイヤー2008①」

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                          沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第2018便★「火事で明けたハッピーニューイヤー2008①」 

P1140570大晦日・新年を経 て、10日ぶりのアップである。「どうしてたのか?」って? 人知れず大晦日に爆殺されていたわけでも、パタヤの外れの山中で惨殺死体に変わり果てていたわけでもない。ましてや、昨年6月からがん治療のためにシリラート病院に入院中だったプミポン国王の姉君、ガラヤニ・ワッタナー王女のご逝去(1月2日)を受け、15日間の喪に服していたわけでもない(写真/上はドブ川沿いの民家に掲げられた王女の肖像画。街頭テレビで放送中のニュースでもアナウンサーは黒のネクタイに喪服姿)。
P1140615 更新がストップしていたのは、タイのとある所を訪ね、ネット接続の環境が無く、ネットカフェまで歩いて30分もかかる不便なホテルに滞在していたからである。

P1140026 おととしの大晦日は、怨念の女にして炎のウェイトレス、”我が宿敵”ジェシーの怒りにオレは怯えながらも、彼女と同じゴーゴーバーで踊るプーちゃんをゲットすべく店内に潜入したものの、入店間もなく、“2番手キープ”のダンサー、ティナに同時多発爆弾テロ発生のニュースを知らされ、オレは恐怖のあまり店を飛び出し、第2派攻撃の危険に晒されながらも、命からがら夜のバンコクを逃げ回ったわけだが(前号、前々号参照)、昨年はオレの心配をよそに、セントラルワールドプラザそばの国家警察本部正面のバス停で不審物(家庭用ワイヤレス電話機)が発見されるという騒ぎがあったものの、ワールドトレードセンター前で行われたカウントダウンイベントは無事終了。集まった大勢の人々は平和に、そしてハッピーに新年を迎えることができた。


だが、バンコクという街、引いてはタイという国は、どうもオレをウェルカムしてくれないようである。
P1130860_2P1130867_2P1130886_2 

 と言うのも、おととしの2006年の爆弾テロに続き、今回の2007年もバンコクに到着した90分後に事件が待ち受けていたのである。
 オレはこれまでにこの国を29回訪れ、1回の滞在で平均15万円前後のお金を落とし、単純計算で合計400万円以上もの経済貢献をしてきたというのに……だ。しかも、貢献や援助はそれだけではない! およそ90人の女のコと2人のオカマを愛し、人的・文化的交流もしてきたというのに……である!
P1130964P1140042P1130950 

 それにしてもヒデやオレがタイを訪れるたびに、こう毎度毎度、災難や事件に出くわすのは、一体全体どうなっているのか? タイってのは、オレらにとって風水的に方角が悪いんだろうか? ならば、その昔、平安貴族がやってた方違(かたたがえ)みたいに、ニューデリーとか経由してタイに行くしかないのだろうか!? いや、それじゃ遠すぎる。それとも……、ブログのタイトルが悪いのか!? だったら 細木先生にでも一度、占ってもらって改名したほうがいいかもしれない。

P1140078というわけで、数日前のいささか古い話にはなるが、この成人式の3連休は、飛行機代が高い年末年始を避けた人や、正月に家族サービスを渋々こなし、お年玉や初買いなどで奥さんや子供を懐柔した人や、ゴロゴロ寝正月でスタミナ溜め込んだ人などなど、バンコクを訪れる日本人も多いと思う。
 そこで、そんなみなさんがスクンビットのこの道を通り、このホテルに泊まってみて、「あれっ!? どうしたの?」と思った時の答えと、先月の29日、我が身が背負った不運の宿命がこれである。

   ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
P1100438オレの乗ったUAは成田空港を30分遅れて飛び立ったものの、その日は気流(向かい風)が弱かったおかげで、「挽回します!」という機長の威勢の良い宣言通り(英語だったけど、これホント)、定刻通りの23:55に到着した。
 エコノミー席の前から3番目に座っていたオレは真っ先に機外に出た。
P1130631 「やった、入管の目の前じゃん」
 ゲートは運良く「D3」だったのである。
「で、入管は? おーっ! どこもガラガラじゃんよ! 3人ずつしか並んでない。ツイてんなー。でも、列の並び方、昔に戻っちゃったのか……。この前は“1列整列→係員割り振り”方式に変えてたのにな」

 飛行機を降りてバスに乗り、長い通路を歩き入国審査を終えるまでには、これまでの経験では、通常で20~30分、混雑で入管の列が長い時には50分前後かかると承知していたが、今回はわずか9分で終了した。飛行機がターミナルに直結したおかげでバスに乗らずに済み、歩く距離も極短だったのが大きい。

到着ロビーがある3Fの「パブリックタクシー」乗り場に向かう。乗り場はおととし9月の開港以来、不便だというのにどういわけか2Fにあったのだが、昨年秋にやっと3Fに移動した。オレはくわえタバコで乗り場に並ぶ。一服を終えた直後に順番が回ってきた。行き先を告げ、タクシーに乗り込み、ケータイを見ると時刻は、なんと! 飛行機を出てから20分後の24:20! 過去最短記録である。

P1140348「いやー。30分のディレーも風のおかげで取り返せたし、混雑を心配してたけど、ガラガラだもんなー。まあ、そんなもんだよなー、人生って。で、高速でナナまで20分だろ。チェックインを済ませて旅装を解いて……、そうだな、レインボー2には25:15にはヨユーで着くな! そんじゃ、ユイちゃんに電話しておこうかなー!」(写真はユイちゃんにあらず。ある女のコが見せてくれた大晦日のニューイヤーホームパーティーの写真だが、タイでは赤く光る「牛の角」を頭につけるという)

P1130638
オレは、この想定外の空港内のスルー移動に気を良くしていたうえ、諦めかけていたユイちゃんとのHが現実味を帯び、ついつい股間の息子が期待感で膨れ出していた。おまけにタクシーのドライバーはちゃんとメーターを使用し、クルマも新しく、最高100キロ走行と安全運転で、20代半ばと思しき顔は、笑顔も爽やかで目が澄んでいた。しかも英語力もなかなかで、滅多にお目に掛かれない人の良さそうな“優良ドライバー”だったため、車中ではリラックスしまくり、肉体は日本時間の2:30だというのに、いつになく元気で饒舌だった。

P1130632  
オレはルームミラーにぶら下げられたプラクルアンや大きな魚のお守りや、昨年、タイで大流行したジャトゥカームラマテープを指差して、「とても美しいね。素晴らしいデザイン」だの、「あんたには幸運が訪れる」だの、「あんたはピストルで撃たれても死なない」だのとヨイショしていた。
 彼は嬉しそうに笑顔でルームミラー越しにオレを見ながら何やら英語で返してくる。
「おいおい、大丈夫か!? 前を見てなくて!」

 続いてオレは終わったばかりの下院選挙について聞いてみた。彼が言うには「故郷はウボンラチャターニーで、投票するためにはバスで10時間もかけて田舎に戻らなければいけない。でも、仕事もあるから投票には行かなかった」そうで、「サマック党首の『国民の力党』もアピシット党首の『民主党』も、どちらがいいか分からない」と言う。
「なるほどね。でも何で分からないんだろ?」
 期待した会話が途切れ、ひと息ついた直後だった。
「あれっ!? しまった! おいっ! 高速、乗るの忘れてるよ! お互い話に夢中になってっからだよっ! オレもこいつも、なんてアホなんだよ! もーーーっ!」


せっかくここまで順調に最短時間で来ていたというのに、油断したばかりにこのヘマである。まったくもってオレってヤツはマヌケな男だ。
P1120537  
そんな自己嫌悪に陥り、真上に走る高速を見上げながら彼との会話がストップして2分。右には西船橋あたりの京葉道路沿いに見える石庭グループのラブホテル『クリーンエリザベス』とよく似た、豪華客船を模したマッサージパーラー『ロングビーチ』が見える。
「うーん、一応、道は間違えてないな。ラーマ9世通りだな。ここから高速って乗れんのか? いやー、この後、どうすっかな? あ、そういえば香港にもこんな建物があったような気がする……」

 一般道であっても、深夜だったために道が空いていたのがわずかな救いである。するとタクシーは減速し、左に曲がり停車した。
P1130637 「ソーリー、ソーリー」

「なーんだ、そういう事か。じゃ、無理もないわな。OK、OK、ノープロブレム!」
 
彼が高速を走らなかったのは、単にガスが無かったのである。これでは高速走行中にガス欠になる恐れがあったし、しかもガソリンではなくLPGである。LPGのスタンドまで行く必要があったのだ。
P1130635P1130634   約3分後、ガスが充填され、タクシーは再び走り出した。
「ま、時間的なロスは大したことはないし、こういう事もあるわな。ホテルまで10分余計に掛かってもいいか。見たことなかったガス入れのシーンも見れたし……。ま、現地旅行会社による<空港送迎代金=ワゴン車1台片道2000B也>じゃ、お目に掛かれないシーンだからな。そう考えるとしよう」


タクシーはラチャダーピセーク通りを越えた先で高速に乗り、スクンビット通りを目指した。バイヨークスカイタワーの手前を左に巻き、あっという間に高速の出口に着いた。そして、スクンビットを東に向かってすぐ、ソイ1あたりでタクシーが停車した。
P1130642 「オーーーッ、トラフィックジェム!」
 なんと! 前方を見るとクルマの列が続いているではないか! しかも、信号の赤い秒数表示は「----」のまま。いやな予感がする。

「マジかよー、渋滞かよ。ツイてねーなー。あとちょっとなのになー。なんか全然、動いてねーなー。この渋滞、長いのか?」

「ピューピューピューピューピューピュー……………………」
 タイの民間レスキュー慈善団体『華僑報徳善堂』か、『華僑儀徳善堂』の救急車が横を通り過ぎて行く。

「ヤバいよっ! これ、自然渋滞じゃねーよっ! 事故渋滞だよっ!」
 
オレはとりあえず、「クルマは身動きが取れないから荷物は安全だ」と思い、車外に出てタバコに火をつけ考えた。
「間もなくクルマが動き出す確率は高いか? 低いか? 事故渋滞ならガッチリ止まっちゃってノロノロ運転で進む可能性は低いな。で、仮にここから歩いたらホテルまで15分か。大した事はないな。でも、荷物は約17キロで、おまけに歩道はガタガタだ。20分は掛かるな。でも、気温は低いし汗はそれほどかかないで済むな……」

 すると、対向車線から来た1台のタクシーがオレのタクシーに横付けして、ドライバーがドアウィンドーから顔を出し、何か叫んだ。
「えーーーっ! 火事ーーーっ!? マジかよーーーっ!? そりゃー、どこなんだよっ!? って、ソッコー見にいかねーとヤバいじゃんかよーーっ!」
オレは即座に後部座席に引き返し、ドライバーに250Bを手渡した。
「ソイ11で火事だそうです」
「マジーーーッ!? よっしゃーーーーーっ! それってオレのホテルに近いやんけ! こりゃ急がねーとっ!」
 
オレはますます興奮し、重い荷物を引きずりホテルに、いや、火災現場に急行した。

P1080303警察官が交通整理に当たっているナナプラザのあるソイ4とソイ3の交差点を渡り、直進していくと、街姫が立つソイ5の歩道が普段よりも暗い。
「どういうわけ?」
 女のコの顔は暗くて分からないが、それでもオカマの立ちんぼはそのシルエットでなんとなく分かる。背が高くて肩幅が広いからだ。
「そんなの構ってる場合じゃない。火事見物とユイちゃんだ!」
 オレはさらにソイ7に向かって進んだ。すると、
「あれ? 食堂の明かりが全部、消えてるじゃん。お客はみんな座ったままだよ。なるほど、そうか! 火災か消火のせいでこのへんは停電なのか」
P1130644   やがて暗くてよく見えないが、BTSナナ駅の真下あたりに消防車両が見えて来た。急ぎたいというのに、歩道は歩きにくいことこのうえない。重いキャリーバッグをガタガタの道で引きずりながら、暗い歩道を人の往来を避けて行くのである。

「よし! もう歩道は止めっ! 車道だっ、車道! そっちのほうが絶対歩きやすいって! 後ろからクルマは来ないっ! 消防車を見る! おっし! カメラ、スタンバイ!」 

かなり野次馬根性がヒートアップしていたオレは「消防隊員の制止など振り切ってやる!」ぐらいの意気込みで、消防車で埋め尽くされた真っ暗な車道に向かって、バッグを引きずりながらズンズンと進んでいった。そしてソイ7を越え、消防車渋滞の中に突入していくと……、
P1130643 「へ? なんか……、『じぷた』みたいなのがゴロゴロ止まってるけど……」
 辺りは日本絵本界の普及の名作にして大ロングベストセラー『しょうぼうじどうしゃ じぷた』みたいな、ピックアップトラックを改造した小さな消防車だらけである。  
「しかし、こんなにいるけど、何してんだ、こいつら? これって道を塞いでいるだけじゃねーのか?」
 そろりそろりと前に進んで行っても、辺りには消火活動をしている気配が……、まったく無い。だが、その訳がソイ9を越えて分かった。
「イエーーーーーーイ!! &・:=$@+*!!!」

「キャーーーーーーッ!! %&#*@+<!!!」
「ウハハハハハ! ウオーーーーッ!」
「キャハハハハ! アオーーーーッ!」

P1130646 目の前のじぷたを見てオレは唖然とした。
「うっそーーっ! なんだよーーっ、こいつらっ! ただのヤジ馬じゃんかよーーっ!! おめーら、火なんて消してねーだろーーっ!」
 ハシャギ声の主たちは、なんと! ヘルメットをかぶっただけのピタT姿のお姉ちゃんに、ヘルメット無しで消防のユニフォームを羽織っただけの兄ちゃんたち……。中には消防のそれっぽいコスチュームを1点も身につけていない兄ちゃんだの姉ちゃんだのが、消火活動もしないで、じぷたの荷台の上や、窓に腰を下ろして箱乗りして、大騒ぎしているである。

「おめーら、お祭りじゃねーんだぞ、こんなんで良いのかよーーーっ!?」
 
この模様を撮影しようとデジカメを彼らに向けた途端! 
「オーイ! イープン(日本人)が写真撮ってるぞーーっ! みんな集まれーーーっ!」
「イエーーーーーイ!!!!」
「キャーーーーーッ!!!!」
P1130648  
彼らのコーフン度は火に油が注がれた大炎上状態となり、ボルテージはデジカメの前で最高潮に達したのである。目の前の女のコはVサインしたり、クルクル、ヒラヒラ回ったり……。
「おいおいっ!ここはディスコじゃねーんだから、踊るんじゃねーのって!」
 集まってきた男の子は得意気に消防団のチームロゴが入ったブルゾンの背をカメラに向ける。

「よーーし、エブリバディー、スマイルッ! スリー! ツー! ワン! スマーーイル!」
「イエーーーーーーーーーーーイ!!!!」
P1130649「キャーーーーー! 見せてーーーっ! アハハハハハ!」
 “集まっただけ”の野次馬消防団の男女がデジカメのモニターに群がる。

「キャハハハハハ! もう1枚撮ってーーーーっ!」
「あのなーーっ! レディー! “キャハハ、もう1枚撮って”じゃねーっての! 火消しはいいのかよっ!?」

「火事と花火は江戸の華」とは言ったものだが、ここバンコクでもそうなのである。彼らの興奮ぶりと騒ぎようを見ていると、ヒトにとって火とは「心の中の何かを燃え滾らせるものである」ことがよく分かる。そして、彼らにとって火災現場とは、正に“ハレの舞台”であって、彼らはその出演者としてのエクスタシーを感じているようにも思える。
 だが、そこでは、人が焼け死に、窒息死し、全身火傷で病院に搬送され、財産や家族の思い出が消失しているかもしれないのだ……。日本人のオレには受け入れがたいシーンである。

 絵本のじぷたは、山で起きた火災を消し止め、一躍脚光を浴びるその日まで、ビル火災を消火するハシゴ車やポンプ車の友達の活躍を羨ましく思い、イジケたり、自らの無力さに挫けそうになったものの、彼はその日まで備え、耐えた。
P1130654  だが、“火祭り”に騒いでいたこの若い野次馬消防団からは、そんな真摯な職業意識は微塵も感じられない。
 そしてまた、彼らからは、古くは映画『バックドラフト』、ちょっと前ならコミック『め組の大吾』、最近なら9.11米国同時多発テロで殉職した消防士たちのような、自らの命を投げ出す勇敢さや、人名を救助するという職業的使命が感じることができない。
 また、タイの消防署は、通報後、消火の“謝礼”金額が決まってから出動することがあり、金額がなかなか決まらず、その間に火災の規模が広がってしまったという話もある。
 
 
先日のニュースでは、東京消防庁が今月15日~2月8日にタイに職員を派遣し、かつて寄贈した11台の中古消防車を使用し、消防救助技術を実地指導するそうだが、タイとは、またタイ人とはこんな感じなのである。悲惨な火災現場のわずか百数十メートル後ろでバカ騒ぎをし、いくら謝礼を払わせたのか知らないが、人の弱みに付け込む……。こういった意識の人たち--、政治家、軍人、官僚、公務員、公職に就く職員らの給与がタイ国民の血税で賄われているわけだが、「用無く集まってくる無駄や非効率」や、「活動もしない」というサボりと職業意識の欠如は、この国の国家運営に歳出に「重大かつ大量の漏水」をもたらしているのではないか? 

P1130650 ■「さて、こんなアホな連中はさておき、早くをホテルに行かなきゃ」
 
ソイ11の手前に来ると大型消防車が2台停まっている。そのうちの1台から伸びたホースは“ちゃんと”歩道の消火栓につながれている。こちらは“きちんと”仕事をしているようだ。
「で、現場は? おーーっと、下は水浸しじゃん……」
 
キャリーバッグを手に持ち、野次馬たちの人混みを掻き分け、水浸しのソイ11の出入り口に立ち、立ち入り禁止のオレンジ色のテープの先を見る。
 が! 停電で真っ暗になっている火災現場の前で消防車のライトが照らし出していたのは、なんと!

P1130659 「ガーーーーーーーーーーン!! 何だよーーーーーーーっ!! オレのホテルの隣じゃんかよーーーーーーーっ!!」
 火災現場はオレが今から3泊する予定の『グランド・ビジネス・イン』の右隣りのビル! 1F部分はひと目で全焼と分かり、その無惨な光景はオレの野次馬根性を一瞬にして吹き飛ばした。
「マジかよーーーーーーーっつ! ヤバいじゃんかよっ!! オレ、今日、泊まれんのかよっ!?」
 昨年、ラマ4世通りの『マンダリンホテル』で火災が起き、日本人宿泊客9人が病院に搬送され、外国人観光客16人が負傷した事があったが、まさか、こんな事って……。

思い起こせば、2006年の大晦日は同時多発爆弾テロにニアミス。そして2007年 の年末にはホテル火災にニアミス……。ヒデはヒデで2006年9月にはクーデターにニアミス。そして去年の9月にはプーケットの墜落事故にニアミス……。
「これってツイてないのか? ツイているのか? どっちなんだろう……」
<次号に続く>

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~ 

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

★『オリエンタルズ・エクスプレス・エア U-40便 深夜最終便』とは?★
幸せを掴むため、“人生やり直し中”のサラリーマン、ヒデと、有りのままの自分で生きようと、もがき続ける“自由系はみ出し”サラリーマン、タクヤ──。30半ばを過ぎ、“若くもなく・老けてもいない”独身男2人が、どういうわけか、タイ旅行を契機に一念発起! 最後の一絞りで、中折れ同然の人生を復活させ、夢と理想を実現させようと、七転八倒する旅行記です(沢田)。
飽くなき好奇心と抑えられぬ欲望の赴くまま、大魔宮、バンコクを徘徊! オレたち2人が、暴走→大脱線の果てに知り得た、使えるかもしれない「現地情報」や「特殊体験」ぶっちゃけ告白、科学的根拠ゼロの「無責任タイ考察」から「タイの謎を読み解く大胆仮説」までを“不定期”ながら半強制的にお届けいたします!(藤井)


★~「注意」~★

★この連載は、Web2.0の時代に合わせ、読者の皆様がお持ちの、タイに関する知識やお知恵や、最新&レアな情報、読後の感想などをお待ちしております!(コメント欄にタイプして下さい)★本文中に登場する人物名等の固有名詞は原則として全て仮名(一部を除く)であり、また、掲載された全ての写真は原則としてイメージであり、本文中に登場する人物等とは一切、関係ありません(一部を除く)。あらかじめご了承下さい。★金額、所要時間等の全ての数字は、著作者が当時、支払った金額や計測した数字ですので、現在の正確な定価・金額等の全ての数字については、信頼の置ける書籍、ニュースソース、サイト等を参考にしてください。★本ブログの写真・本文等の全ての著作物を、無断で転載・掲載・複写することは、トーゼンですが、禁じます。が! 出自を明らかにしたうえで、あるいは著作者の許可を得たうえでの引用・転載・複写はバシバシにOKです。その際は、当該部の引用・転載が開始された時点から、削除されるまでの期間、当ブログのタイトルとURL等を併記し、出自がはっきりと分かるようにして下さい。よろしくです。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/12/31

BKK発★第2017便★「さらば!? 愛しき人よ! 同時多発爆弾テロ”ニアミス”にビビりまくって逃げまくりの夜」

           【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                                沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第2017便★「さらば!? 愛しき人よ!
             同時多発爆弾テロ”ニアミス”に 
                   ビビりまくって逃げまくりの夜」
  


P1090266“2006年”12月31日――。お気にゴーゴーダンサー、プーちゃんをペイバーして、バンコクのカウントダウンイベントに行こうと、ルンルン気分で『キングキャッスルⅡ』に行ったものの、城内に待ち受けていたのは、居るはずのない“かつて”のお気に、そして今では我が“宿敵”となったウェイトレスのジェシー。
 オレはサングラスで顔を隠し、ジェシーの包囲網をなんとかかんとかかいくぐり、店内潜入に成功にしたものの、肝心のプーちゃんの姿は無し。諦めの悪いオレは“激情のオンナ”ジェシーに見つかりゃしないかとヒヤヒヤしながらも、最奥の席で息を潜め、プーちゃんの到着を待ちわびていた。
 が! 音も無く背後から忍び寄ってきたのは、なんと! ジェシーでもプーちゃんでもない “2番手キープ”のダンサー、ティナ……。
 後悔先に立たず――。実は、美女揃いで評判のキャッスルⅡで、ついつい調子をこいてしまい、あっちこっちにいい顔をしたばっかりに身動きが取れなくなってしまったのが運の尽き。自らまいた種とはいえ、新年を目前にしたこのハッピーな日に、わざわざタイに来てまで、トンでもない苦境に立たされていた。

「いやー、まいったなー。この局面をどうやって打開すっかなー? うーん、ここは“密室での大野合”を仕掛けちまうか? ジェシーとティナに連立を持ちかけて、オレの部屋で3Pをしちゃう、とかなー。そうか、だったらついでにプーちゃんも交えて、“4党大連立”にしちまうか……。いやー、そんなの無理だって……。アホかオレは?」

P1070266_3  これといった打開策がひらめかないオレに、隣りに座るティナが小声でボソボソと耳打ちした。
「今日、バンコク、危ない。ボム、爆弾……」
「えっ! マジっ!? 爆弾テローーーーっ!?  ホントかよっ!? そんな重大な事、先に言ってよーーーっ! 世間話なんかしてねーでっ! しかも小声でっ! タイ人ってのは、こんな時でも平気なんかよーっ!? 
 三つ股がバレる心配やジェシーにぶっ飛ばされる恐怖を、一瞬にして木っ端微塵に吹き飛ばした「爆弾テロ発生」の報――。オレの心臓は破裂するくらいに焦り出し、オレは震える指でIモードのニュースサイトにアクセスしてみると……(
写真/戦勝記念塔のバスロータリーにあるレストラン『ポンリー』の前に置かれゴミ箱内で時限爆弾が爆発。重傷者2人は病院に搬送された後、死亡。1人は指が吹っ飛び失血死)。

P1070268なになに? 爆弾テロは18:00~24:00の間に相次いで8ヵ所で発生!? ①戦勝記念塔のバスロータリーのゴミ箱に、②サパーンクワイと③スクンビット・ソイ62の派出所付近!? それってティナのアパートの近くじゃん! だよねっ!?  うんって平気なのかよっ!? あんた! で、④エラワン廟近くのラーチャプラソンの交差点付近!? ゲイソンの近くか! ⑤クロントーイのパイリントー市場に、⑥シーコンスクエアー内のバイク駐車場内のゴミ箱(未発)、⑦プラトゥナーム(ペッブリー30)のシーフードレストラン内では、カウントダウンのパーティー中だとーーーーっ!? (+⑧ノンタブリー県ケーラーイ)。ノルウェー人ほか外国人を含む合計36人が負傷、3人が死亡だってーーーーっ!? あーあ、プーちゃんとニューイヤーを祝うつもりだったのによりによってよー……」

 会いたいプーちゃんには会えず、会いたくないジェシーには会っちゃうし……。加えて、同時多発爆弾テロの追い討ち――。今号は昨年、オレがニアミスした恐怖体験の続き――。
      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆

iモードのニュースサイトを見て、恐怖で凍りつき、無言状態になってしまったオレを見て、ティナは言った。
「ティナ、今ー、着替えてくるー。ここ、待ってて」
「あっ、あー、OK、分かった。でも、今日は友達がエアポートに来るから21:15にここを出なきゃ行けないんだよ。ごめんね! 時間が無くて」
「うーん、ダイジョーブ! すぐ戻るー」
 そう言ってティナは2Fに上がって行った。
「うーん、マズい! かなりヤバいよ! ティナやプーちゃんを待っていてこんな所で死んじゃってもいいのか? やだよ、そんなの! しかも、ゴーゴーで爆死なんて事が、会社の連中に知れ渡ったら、死後も超赤っ恥じゃないかよっ! 逃げたほうがいいよなー。うーんでも、あとちょっと待てば、プーちゃんが来るかもしんないしなー。その時は彼女を連れて避難して、安全なホテルでHする……。これなら同じ“天国行き”でも天と地の差があるなー。いやー、どーすっかなー? 迷うなー」

P1070207  そこでオレはテロリストの気分になって、今後の第2派攻撃の可能性を考えてみた。
「いいか、このパッポンって場所は……、ゴミだの不審物なんか誰も気に留めやしないゴミゴミした雑踏だよなー。って事は爆弾を仕掛けやすくて、しかも発見されにくい場所じゃねーのか? しかも、警官が歩いているのも見たことないし。で、外国人が大勢集まる場所だよな? って事は世界へのPR効果は抜群だわな……。ヤバい! ヤバ過ぎるっ!ここはテロ攻撃のかっこうのターゲットじゃんかよっ! 狙われてるよっ、ここっ!」

P1070185 店員がチラシを配っている。見ると、この後に催される「美人コンテストの文言がある。
「マジかよーーっ!? 力、抜けるなー。こいつら今から3時間前に何が起きたか、全然知らないんだ。良かったーーっ! iモードのケータイ持ってて。ドコモ! エラい!」
 視線の先にはジェシーが、まだ日本人のオヤジ2人と盛り上がっている。俺の時と同じである。飲んでいるのはテキーラかウィスキーのソーダ割りだろう。ヤツは踊らないから酒をよく飲む。ついでに5歳サバ読んで、「27歳」とか言っているに違いない。
「楽しそうに盛り上がってんな、ジェシーのヤツ! そうか分かった! ここは警戒が甘い! 甘過ぎるしハッピー過ぎる! 祝賀ムードでビンビンだもんなー。って事は、テロリストはハッピーな場所を狙うに違いない。大勢の幸せな大衆を一瞬にして、不幸のどん底に叩き落とす――。ガッカリさや恐怖が大きければ大きいほどヤツらは目的を達成したことになるかんなー。やっぱこの場を離れたほうがいい! 外に出よう!」

P106016121:10。オレはティナが着替えに戻ってから10分も経たないうちにキャッスルⅡから逃げ出した。ジェシーは日本人オヤジ2人組と乾杯している。
「ジェシー! お互い死んでしまったら天国で会おう。で、その時は上手くやろう!」
 オレはそう心の中で呟きながら店を出た。人ゴミを掻き分け、急ぎ足でBTSのサラディーン駅に向かう。「不審物はないか?」とやたらと地面が気になる。顔も脇の下も汗でビショビショだ。

P1090269 「プーちゃんには生きていれば、また会える。でも、死んだら元も子もない……。うん? あれっ!? 待てよ!?  ティナにひと言も断らずに出てきたのはヒドいんじゃないか? そりゃ、たしかに恐怖のあまり、ビビって逃げてきたけど、やっぱ、ティナをペイバーすれば良かったか……!? 仮にも命の恩人じゃんか、ティナは……」
 オレってヤツは“自分だけ逃げて生き延びればいい”いいっていう人間なのか? オレはこの期に及んで、まだ、プーちゃんだのと言っている自分と、命の恩人、ティナを連れて逃げなかった自分がイヤになった。

パブからは生バンドによるヨーロッパのヒットナンバー『ファイナルカウントダウン』が聞こえてくる。絶妙なタイミングである。
「まいったなー、ハハハ。第2派攻撃までカウントダウンかよっ!? 爆破まであと2時間30分か? それとも20分? ひょっとしてあと45秒だったりしてっ!? って事は、もし、ここで爆発したら、オレ、死んじゃうのか? 即死だわ。オレはあっという間にバラバラの肉片に変わるんだ……。これじゃ、『バンコク危機一髪』(岡崎大吾の名著)どころが、“バンコク一発命中”じゃんかよーーっ! そもそも、タイ人は生まれ変わることを信じているからいいけど、オレは無宗教の日本人なんだからさ! 現世利益! 死んでも死に切れないよ! 死んだら、ゼッタイ、バケて出てやっからなっ!」

P1100541そう思うと、死ぬ前に「何か残しておきたい」「最後にいい事をしておきたい」という思いが強烈にこみ上げてきた。でも、今、出来ることって何だ? 電話だ! 電話をしよう! 
「これが最後の会話になるやもしれん。でも、誰にする?」
 オレは50秒ほど躊躇ったものの、これまで心配をかけることは多々あったが、全然、親孝行をしていない両親と、デイープインパクトの有馬記念の3連単的中でウハウハだったのに、オレに3万円借りっぱなしの相棒、このブログの共同執筆者、ヒデに、悲壮な決意を胸に秘め、 “別れ”の電話した。

「おかん! こっちは元気だけど、そっちはどう?」
「元気だよ。今、紅白が終わって、お風呂に入ってから寝るところ」
「あっそう……」
「そっちは暑いの? …………あんた体は…………、食べ物…………」
 ガンガンに外に漏れてくるゴーゴーバーの大音響がうるさくてよく聞き取れない。でも、今、まさに爆発して死んだら、これが最後の言葉になるかもしれない。何か言っておかなければいけない。かといって、「さっき、爆弾テロがあったんだよ!」などと、まんま言ってしまって、要らぬ心配をかけるわけにもいかない。この後、何も起きない、単なる取り越し苦労で終わるかもしれないのだから……。
  何を話したらいいのか?オレは、とりあえず、冷静になるために移動した。
「おー、とにかく大丈夫。心配しないで。まあ、今年はいろいろあって、ヘコむ事ばっかしだったけど、だいぶ元気になって立ち直ってきたし、これからは良くなる一方だぜ!来年はいい年になるよ。心配かけて済まなかったけど、いろいろ世話になった。ホンマにありがと。あと、父さんとマサユキにもありがとうって言っておいて! そんじゃ、良いお年を!」
「うん、分かった。じゃ気をつけて」

 短い言葉で何を言ったら、何を伝えたら、悔いが残らないのか? よく分からなかったが、昔、墜落した日本航空機の残骸から発見された、死亡した父親が家族に当てた、最後のメモもこんな感じだったかもしれない。

P1090561オレは家族への電話を終えた後、タバコを一服しながら、ヒデになんて話そうか考えていた。あいつにも世話になった。

「おー、ヒデ、元気?」
「いや~、ど~ですか~? そっちは~? いいな~、毎日、楽しそうで~」
 相変わらず、呑気でリラックスしたヤツである。
「ヒデ! 今、何してんの? そっちはヤル事が無くて、酒ばっかし飲んで酔っ払ってんじゃないのか? ウハハハハハ!」
「はははは。当たり前じゃないですか~。1人寂しく、K-1ダイナマイトの桜庭和志VS秋山成勲の試合、見てましたよ~」
「そうか、こっちもダイナマイトで大変なんだよっ! ウハハハハ!」
「いや~、いいっスね~、藤井さん、今日はダイナマイトですか~!? いったい何人の女のコを爆破してんですか~? ははははは」
「違うよ! ヒデ! ダイナマイトじゃなくて時限爆弾だよ!」
「いや~、そうですか~。ついに爆発しましたか~? そろそろバレると思ってましたよ~。ティナとジェシーのケンカになって、2人に追っかけ回されてんじゃないの~? モテモテじゃないですか~。はははは」
「あのな! ヒデ、ニュース見てねーのかっ!? こっちの18:00頃、今から4時間ぐらい前にバンコクの6ヶ所ぐらい爆弾テロが発生したんだよ! 日本じゃ20:00すぎに配信してるって!」
P1090567 「え~!? マジ~!?」
「ヒデ! お前さ! もっと緊張感のある反応しろよ! 全然、焦んないのかよっ!?」
「いや~、びっくりしましたよ~。でも、大丈夫だろ~、藤井さんなら! ははは」
「おめーっ! 根拠も無いのに即答すんなよっ! でな! このニュース、ティナがキャッスルⅡで知らせてくれて、オレは、とにかく今、パッポンから避難する! 人が大勢いて外国人がいっぱいいる街だろ、ターゲットにされてんだよ! バリのディスコ爆破みたいにさ!」
「かもな~」
「かもな~じゃねーよっ!」
「じゃ~、ティナを連れて避難するんですね~。いや~、ついに結婚か~。ジェシーがかわいそうだな~」
「てめー! ヒデ! おめー、オレのこと心配したりしないのかよっ!」
「いや~、大丈夫だって~。俺は日本にいっから、どうしようもないって~。はははははは」
「そりゃそうだけどさ! じゃ分かった! これがオレとおめーとの最後の会話だかんな! おめーなんかに3万円貸さないで、こっちがおめーから、もっと借金しておけば良かったよ!」
「いや~、すまんすまん。金杯の時に返すって~」
「そんじゃな! オレが死んだら、来年、1人でブログ始めろよなっ! じゃーな!」 
 
 お気楽なヒデとの電話を切り、オレはとりあえずBTSに乗った。ところが列車がやってきたのは20分後。やっぱり少しおかしいのである。
 だが、列車に乗っている間に少し落ち着きを取り戻したオレは考えた。

「いやー、とりあえず安全を確保するにはホテルでじっとしているのがいちばんだなー。ホテルに到着するまであと30分か……。それでも22:40か……、寝るには早いなー。いやー、ナナプラザにでも寄ってこうかなー? 『レインボー2』にでも顔出して……。別に何にも起こらないかもしんないし……」
      ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
P1070210結局、あの夜はパッポンと同じ繁華街だというのに、危険を顧みず(?)、ナナプラザにハシゴしてしまったわけだが、そこでは新年を祝う爆竹と小さな花火の打ち上げがあっただけだった。もう、爆弾テロなんてカンケー無し。いつもどおりダンサーもお客も大騒ぎの夜だった。1人で大騒ぎしていたオレはいったい、何だったのか……。

その後、タイでは1月2日にチェンマイで、リード線と時計が繋がった偽爆弾騒動にはじまり、バンコク・パトゥムワン区の東急ショッピングモールの男性用トイレで、目覚まし時計、空き瓶、電気コードなどが入った鉄製の偽爆弾、カオサン通り、ルムピニーナイトバザール内でも不審物が発見されるなど、爆弾騒ぎは続いた。
 だが、これらの爆発物は、破壊力よりも音響効果を重視したタイプで、現在の政治体制、軍の体制に不満を持つ者が、体制不安を煽る事を目的に仕掛けた可能性が高いと見られている。

P1080658P1100166 一方で人的被害に及んだ事件もあった。春にはバンコク・ドゥシット区のラーチャウィティー通り沿いの電話ボックス付近で爆発があり、男性1人が軽傷。 9月30日にはクーデターを指揮したソンティ前陸軍司令官(現副首相)の任期満了日に合わせたかのように、陸軍系学校脇の電話ボックスに仕掛けられていた爆発物が爆発。通報を受け、現場に駆けた爆発物処理班の警察官2人の内1人が右腕を吹き飛ばされた。

P1070522
タイではこれらの爆破事件を受け、地下鉄では、今も、やる気が全然感じられない、2秒でスルーパスの荷物検査が続き、バンコク首都警察はビジネス街、大使館、ショッピングセンターなどでパトロール警官を増員したり、地下鉄サリン事件後の日本同様、公園やバス停に設置していた紺、黄、緑の中が見えないゴミ箱を撤去したり(秋に透明なゴミ箱が復活)、テロの標的となりやすい繁華街、犯罪多発地域、歩道橋をはじめ、国境検問所、税関、港湾施設、国際空港など全国1199ヶ所に監視カメラを増設。顔識別システムや自動車ナンバー読み取り装置も導入することを決定した。

P1080184しかし、肝心の犯人は誰1人として逮捕されていない。警察は1月20日に大晦日の爆弾テロの容疑者15人を拘束したが、証拠不十分で釈放。
 犯行は、監視カメラの無い場所で巧みに実行され、しかも、鮮やかに連続して爆発させた点からも、犯行は高度に熟練した者たちによる組織的な行動であったことが容易に推察できる。
 では、なぜ軍・警察が1年以上も経過しても、犯人を逮捕できないのか?
 オレはこう思っている。「あえて逮捕しない。今はそのほうがいい」と暫定軍事政権が判断した、と。「犯人一味は、現政権に就く陸軍主流派に不満を持つ、たとえば、タクシン時代に優遇された軍・警察の連中で、彼らが主導」した。だが、彼らを「逮捕する事は軍に“無用な混乱”を招くことが必定だったため、あえて逮捕を控えて、グレーにした」のではないか――。

P1090277さて、今年のカウントダウンイベントは20万人以上の人出を見込んでいるという。そして、セントラルワールド前などには新警備システムを導入し、警備員を2000人配置して有事に備えるともいう。
 今年は何も起きないことを祈っているが、はたしてどうなるか? 
 ちなみに、昨年のテロ現場のうち4ヶ所には黒マジックで書かれた「IRK」という文字が残されていたという。

~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~
  

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007/12/29

BKK発★第16便★「同時多発爆弾テロで逃げ回ったパッポン大晦日の夜」

            【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                               沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第16便★ 「同時多発爆弾テロで逃げ回った
                       パッポン大晦日の夜」
 
 

P112036616:55。オレは成田空港第1ターミナルの出発ロビーに到着した。京成電鉄の特急を階段にいちばん近いドアから降り、改札を通りエスカレーターを早足で駆け抜けて約8分。自己最短新記録である。
 出発ロビーはどこのカウンターも、海外でお正月を過ごす人たちでいっぱいである。オレはそんな長蛇の列を一瞥したあと、左手でキャリーバッグを引きずり、右手に、まだ火のついていないタバコを挟みながら、脇目も振らず、自動ドアの外に向かう――。
 外に向かうのは一服するためではない。南と北ウイングの中間にある、いつもガラガラのチエックインカウンターに行くためである。

 やった! エックインカウンターには誰も並んでいない。オレは失礼を承知でタバコに火をつけ、バッグからパスポートを取り出しながら、地上職員に尋ねた。
「ここは空いてますね。ピーク時でもこんなもんですか?」
「そうですね。混雑時でも並んでも3人くらいですね」
 誰もいないカウンターで煙をはきながら、オレは職員にパスポートを手渡した。

「そろそろ17:00ですから、こちらでチエックインいたしましょう。17:00で締めますから」
 『イージーチェックイン』機で発券作業をする彼にオレは質問続けた。すると彼からはこんな答えが帰ってきた。
「こちらは全日空の職員が常駐していますが、ユナイテッドの職員は、カウンター業務が始まると、こちらに来るんですよ。搭乗時刻は17:45からです」
「ありがとうございました。また利用させていただきます」
 オレはチケットを受け取り、再び自動ドアに向かう。吸殻を携帯灰皿に突っ込みながら……。なるほど。やっぱりここはガラガラの穴場だったのだ。そして、ここでもUAの徹底したコスト圧縮――、人員の配置と業務の合理化が見て取れる。


「でも、使えるなー。『イージーチェックイン』って」
 オレは長蛇の列を尻目に出国ゲートに急いだ。ちなみに『イージーチェックイン』とはユナイテッド航空(UA)がアメリカ国内と世界の主要航空に設置している自動チェックインイン機の名称である。これはEチケットで搭乗する乗客が利用できる機械で、パスポートの顔写真のページをガラス面に当てれば、その売り文句どおりに、わずか50秒で発券が完了する、ネット&IT&デジタル時代の優れものである。
 オレはUAに乗る際は、成田でもスワンナプームでも、いつもこの機械を利用しているおかげで、立っていられないほどの二日酔いでもカウンターに並ぶ列をショートカットし、さっさと出入国ゲートに向かうことが出来る。

 しかし、時折思うのだが、この機械、セキュリティー対策は万全なんだろうか? 高精度スキャナーを搭載し、指紋認証の技術を応用したかどうかは定かではないが、偽造パスポートを見抜く仕組みは、いったい、どのようになっているのだろうか? 一度、訊いてみたいものである。
 もちろん、アメリカ同時多発テロの時にハイジャックされた、そう、映画にもなった『ユナイテッド93』の航空会社であるから、セキュリティー対策は万全かとは思う。だが、同時にコスト削減のために搭乗時刻を15~20分繰り上げ、オンタイム(=定刻どおりの出発)に血眼になる経営再建中の会社でもある。コスト削減、作業効率、スピードの短縮を追求・優先するばかりに、この機械のセキュリティー対策が、まさに“イージー”=なおざりになっていたら、またまた、テロリストの餌食になったりして……。

毎度のことながら、UAのバンコク行きのフライト時刻は、18:45から20分繰り上がって18:25。出国手続きを済ませ、免税店でタバコを1カートン買い、喫煙所に着いたのは17:35。ビールでも飲んで、読書でもしていれば40分くらいわけない。オレは、まずスポーツ新聞を開いた。
「えーっと、今年の紅白は……、おー、リア・ディゾンか! これはちょっと見たいなー。『ハッスル』の合間になー。どんな衣装で出てくんだろ? それと……、おー、倖田来未。こいつも、またエロい格好すんのかなー? でも、こいつ難しい漢字を使うんだったよなー。で、白組は……、あれっ!? DJ OZMAは? いないのか。去年のありゃ、下品ってことでダメ出しって事なんだな。で、肝心の白組のトリは……、お! 北島三郎……、出てるよ! でも、良かった。2年連続トリじゃなくて。さぶちゃんと言えばなー、去年は……、もう、二度とあんな怖い思いしたくねーしなー、2年連続で……。別にさぶちゃんのせいじゃないけどなー……」
 
オレは喫煙室でスーパードライを飲み、タバコの吸いだめをしながら、今となっては恥ずかしくなるくらい自分でも笑える、去年の大晦日の出来事を思い出していた――。
 実はその夜。オレは、白組のトリを勤めるさぶちゃんがNHKホールで“♪祭りだ~ 祭りだ~♪”と熱唱している頃(現地時間21:30頃)、お祭り気分が一変し、 突如、“死と隣り合わせの恐怖”にニアミスし、バンコクの街を命からがら逃げ回っていたのだった(ちょっと大袈裟か?)――。以下はその出来事の回想である。
        ◆  ◆  ◆  ◆  ◆  ◆
P1070570時は19:15。所はパッポンの向かいにあるオカマ店員がいるクイッテオ屋台。オレはモヤシとパクチーをガバガバに入れたタイラーメンを汗だくですすりながら、お気にのダンサー、プーちゃん=虎子を得るために、パッポンで美女揃いNo・1との誉れも高いゴーゴーバー『キングキャッスルⅡ』=虎穴に入ろうと、策略を練っていた。

「うーん、ジェシーに見つからないようにプーをペイバーするには、どうすりゃいいんだ? 多分、大晦日は欠勤のペナルティーがあるから、彼女もティナも出勤すんだろ。ジェシーはシカトしてぶっちぎるとして、ティナには何て言い訳すっかな?」
 
 なぜゴーゴーバーが虎穴で、なぜ入店することが策略なのか、と言うと、実は3人の女のコと“それぞれ別の機会に仲良くなり”(要は、それぞれがいない時に浮気してペイバーしちゃったんです)、以後、店に入りたくとも、入ったら入ったでリスクが大きく、身動きが取れない状態になっていたのである。
「うーん、とにかくティナに電話して出勤する時間を聞くしかねーな。で、彼女が遅く来るなら、ジェシーの目をかいくぐって、プーをソッコー、ペイバーしちゃう、それしかねーべ?」
 お分かりのとおり、1番はプーちゃんだが、2番はティナ、3番はジェシー。いや、すでにジェシーは番外で、今やオレの“宿敵”である。

「おー! ティナ? 元気? 今日は何時にお店に来るの? えーーーーっ! メイク中!? ホント!? もう来てるのっ!? へー、そうなんだー……」
 いやー、ツイてない。いきなり躓きである。ホントにもう! どいつもこいつも年末年始に皆勤すんじゃねーよっ! 
「今日はお店に早い時間に来たんだね。で、何時に来たの? えっ? 今、来たの!?」
 メイク中って事は……、目に前に一筋の光が見えた。
「メイクは何分かかるの? 40分? 50分? え!? 1時間! あっそう! じゃ、8:30にお店で会えるね。ウハハハハハ! じゃ、お店に8:30に行くよ! でもね、今日は友達が21:00到着の飛行機でバンコクに来るから、21:00にお店を出てエアポートに迎えに行かなきゃいけないんだよ、ごめんね。時間が少しで! じゃ、 シー ユー レイター! ウハハハハハ!」

時刻は19:40。これはチャンスである! 急がないと! ティナがメイクを終えてダンスフロアに来る前にプーちゃんを強奪して逃走するしかない! オレの行く手を阻む宿敵、ジェシーは強行突破するしかねーだろー! でも、ジェシーは無視するとして、ティナに見つかったら……、怒り爆発か? うーん、どうする? もう、そんなのカンケーねー! 

P1070164オレはサングラスをしっかり顔にしてお土産屋台の中に紛れた。そしてキャッスルⅡの前にある屋台の間を行ったり来たりしながら、その隙間から店の入り口付近を注意深く窺った。なぜ入り口付近なのか? 宿敵、ジェシーはダンサーではなく、ウェイトレスなのである。呼び込みも兼任するウェイトレスたちは、お客の少ないこの時間帯は、店の軒先に置いてあるイスに腰をかけて弁当を食べているからだ。
 屋台の間を何度もウロウロすること7分。入り口から見えるステージには、まだ踊って いる女のコも少なく、客席も空いている様子だ。時刻は20:00。残された時間はあと30分。「虎穴を入らずんば虎子を得ず」である。オレは意を決して店に入った!

P1070161心臓をバクバクさせながら店に入ると、サングラス越しに、あの五輪真弓みたいな顔をしたロングヘアのママさんが、ペンライトを持ってオレを客席に誘おうとしているのが見える。でも、そんなの無視! まずはジェシーだ。こちらが先にジェシーを見つけないとヤツに殺される!
「ソーリー! トイレ! トイレ!」
 トイレと偽り、オレはママさんのナビをかわし、まず店内の右サイドをチェックしながら奥に進んだ。心臓の鼓動がさらに激しくなる。ダンサーを掻き分け、足早にステージを左に巻きながら、用も無いのにトイレに逃げ込んだ。
「よし! 右半分にジェシー無し! 道が開けてきたよ! 次は左半分をチェックや!」
 オレは出もしないオシッコをしながら、自信半分、怖さ半分の自分を自ら奮い立たせた。なぜなら、ジェシーと鉢合わせしたら最後。彼女は本当に気が強くて、強引で、かなり怖い女で、一度、怒ったら何をしでかすか分からないのである。 

オレは再び、気合いを入れて、フロアに出た。こんなにドキドキしながら勇気を振り絞ったのって、中学2年生の時、生まれて初めて好きな女のコにコクった時以来かもしれない。 
 2コーナーから長い直線に入る。ここが勝負どころだ……、よし! ジェシーはいない! 3コーナーを通過し4コーナーを回って……、いないよ! そして最後の直線をもう1回チェックすると……、

「いないよ! やっぱし!! よーし、やった!!! ジェシーの野郎、今日はいない! ウェイトレスの出勤って18:30だか19:00だろ! もう20:10だから、あいつ来ないよ! しかも、『遅刻のペナルティー、1分=1B』とかセコかったもんな! 今日は絶対、来ない! どうせ、二日酔いで寝てるか、日本のオヤジにキープされてるんだって! ウヒョヒョヒョヒョー! エクスキューズ ミー! シンハービア、1ボトル! プリーズ!」

P1050762_2オレは用心のために、奥のいちばん端の席に腰を下ろし、ビールを注文した。ここに座れば、1方向から店内全体を見渡せるからである。左右交互にジェシーをチェックしている間に彼女が先に発見したら一巻の終わりである。
 恐怖と緊張から解放された安堵感からビールを一気に飲み干す。
「さてと!」
 一息ついて、タバコに火をつけ、サングラス越しにじっくりとステージを見ると、
「ガーーーーン! いないじゃん……、プーちゃん」
 よくよく落ち着いてステージを見てみると、ピークにはまだ早いせいか、踊っているダンサーは15人。その中にプーちゃんの姿は無い……。ステージがスカスカだから、客席で接客中の女のコもよく見える。5~6人しかいないが、その中ににもいない。

「まいったなー。せっかく、ジェシーもティナいないのになー。ティナが来るまで、あと20分か。どうーすっかなー」
 オレは想定されるパターンを整理してみた。
「ティナより先にプーちゃんが来ればベストだな。で、ティナが先に来ても気付かれなければ、プーちゃんが後から来ても即ペイバーして、『トイレに行ってるから先に外で待って』って言って、別々に外に出る。これは結果オーライだからベスト。次にプーちゃんが来なければティナをペイバーする。これはまあまあか。2人が同時にいたら、ペイバーすると問題になりそうだから、ソッコー飲んで帰る。これはイマイチだけど仕方がない。次回に期待だな。あとのパターンは、ティナをペイバーした直後にプーちゃんに見つかる。これはケッコー悲しい。本命馬券を鼻差で獲り逃がして、押さえの馬で的中もトントンってところか……。で、あとは……、ティナと一緒のところをジェシーに見つかるパターン。これはかなりマズい。あとは3人ともいて、全員に浮気していた事がバレる……、うーん、これは考えないようにしよう」

オレはアホな事を考えながら、もう一度、ステージと客席をチェックしようと顔を左に向けたその瞬間だった! オレと壁の間にあるわずかな右のスペースに、お尻を突っ込み、グリグリしながら座ろうとするやつがいる! 
「なんだよ! オメー、肩なんか気安く叩く……、えーーっ、ティナ! ははは……、随分、早かったね。会えて良かったよ! あれ? 着替えは? なんでTシャツなの?」
「うーん、メイク終わってトイレ来た。それでー、アナタ、見つけた」
 なんだよー、来るの早いじゃんかよ! あーあ、まだ20:20じゃんか……。
「で、ドリンクは何がいい? コーラ?」
「うーん、アリガト。メイクはー、今日、人にやってもらったから速い。メイク上手でしょー。ヘヘへへ。メイクの人ー、オカマ多い。ヘヘヘヘヘ」
「へー、そうなんだ。メイクアップアーティストはオカマなんだ。日本もゲイの人が多いよ。でも、今日のティナはとってもかわいいね」
 マズい! この場面でプーちゃんが来たらバレバレじゃんか! オレは,その時どう振舞ったらいいんだ?
「アリガト。アナター、前、プレゼントくれたアレ、いいー!」
「え? 何だっけ? コスメ?」
「そう! メイクのー、名前、ナニ? えーっと……」
 いろんな女のコにあげてるからなー。分からん。ここは何と言っておくか?
「ボリームアップマスカラ? それともスキンケアローション?」
「そう! えーっとー、思い出せない。ティナ、頭、バカ! ヘヘヘヘ」
「分かった! メイベリンとDHCか?」
「そう! DHC! アレ、いいー。顔にいいでしょー。マツゲ、長くなっていい!」
「そうか! それはいいね! また買ってくるよ!」
 とかなんとか調子のいい事を言っているが、実は、2人が登場したらと思うと気が気でない。話が上の空である。あ! そうか! 背中を向けて話しているのはマズい! 敵を先に発見出来ないじゃん!
「ティナ、ゴメンね。こっちに座っていい。左に来て」
 オレはティナと座る位置を交換し、壁に寄りかかった。これで再び店内を見渡せる。

P1090263「今日、ダンサー全部来ない。少ないでしょー。それはー日本人とかー、お客さんいっぱい来るでしょ。ニューイヤー、休み長いでしょ。ダンサー、お店休んでお客さんと外で会ってー、遊び行っている。だからー、少ない」
 なるほど。そういうことなのか。
「だから、ティナ仕事する。ダンサー少ないでしょ。お客さん多いでしょ。ペイバーできるかもでしょー、ヘヘへへ。あとー、12月31日と1月1日、休むと2000B、サラリーカット」
 なるほど、そういうことか。店は給与カットをすることでダンサーを拘束すると同時に人件費を圧縮する。でも、そんなの全然平気なコ、つまり、“なじみの客の長期拘束”でカット分よりも格段に稼げる女のコも少なくない。だから、今日は女のコが少ないのだ。しかも、ロイカートンをはじめとするタイの慶賀・祝祭日同様、大晦日とハッピーニューイヤーはおめでたい日だから、600Bのペイバー料金が1000Bに便乗値上げされ、値上げ分で売り上げ減を補填している、ってわけだ。

「やっぱ、ティナの話はいつもおもしろいね! サンキュー ベリーマッチ!」
「うーん、でもーティナはー、サラリーマン(上得意客)欲しいなー、ヘヘヘヘヘ。でもー、いないからー、毎日、決まった時間に仕事しなきゃダメでしょー。サラリーマンいたら、時間、フリーダムでしょー。ローズのサラリーは8000B。少ない」
「最近、仕事が少ないの?」
「うーん、昨日は2人」
 先の会話では、まるでダンサーが少ないことをチャンスとばかりに、おこぼれに預かるか、お鉢が回ってくるかのような話し方をしていたが、実際には違う。彼女にはオレを含めた4人の日本人と1人のシンガポール人のリピーターサラリーマンがいる。彼女は“売れっコ”なのである。
「昨日はいくら貰えたの?」
「うーん、最初はショートで3000Bでしょ。後はロングで5000B! ヘヘへへへ」
「やったね! 良かったじゃん! 8000Bも貰えて!」
 ティナはこの手の質問にはっきりと答える。彼女は、オレが、どんな話題が楽しいのか、何を知りたいのか、をよく分かっている。しかも、彼女とオレはドライで割り切ったカンケーだ。だからこそ、“押さえ”ておきたいのである。

「昨日もー、お店、朝4:00までやってた。ペイバー無いと、体、たくさん疲れるー。でもー、最近のタイ、バカになってる。去年(2006年)はお店1:00閉まるでしょー。でもー、ちょっと前ー、2:00でもOKでしょー。今、時々4:00までOK」

タクシン時代、営業時間は原則1:00までだったが、パッポンとナナの人気店は2:00までならOKの、お目こぼしがあったとも聞く。しかし、昨年の9月のクーデター以降は取締りが緩くなっている。
 巨額の汚職が原因で国外追放されたタクシン時代の取り締まりが厳しく、今、日本で売れている単行本『求めない』みたいな清貧さや充足さをタイ国民に求めた暫定軍事政権下で、逆に取締りが緩くなったとは、随分とねじれた、皮肉な現象である。「建前と本音が同時に混在する」のがタイ人の国民性なのか?

「王様の誕生日もー、去年はお店、休みだったでしょー。でもー、今年はー、お店やった。お酒も売ってる。タイ、ホント、バカになってる。ティナと一緒! へへへへへ」
「ウハハハハハ!そんな事ないよ! ティナはお酒も飲まないし、バカじゃないよ」

2人で大笑いをし、さっきまでの恐怖と緊張感がすっかり薄れ、シンハーを一口、飲み終えた直後だった。

「ガーーーーーン! ヤバい! ジェシーじゃんかーーーーーーっ!!」
 オレの視線の先に真っ白なドレスを着た見覚えのある顔がステージの向こう側にいる! ジェシーは日本人の2人組に抱きついたりして、“営業”の真っ最中で、オレの存在に気が付いていないようだ。油断したのマズかった! どうしよう!

P1070193_2  「それとー…………、今日、バンコク、&<$&××」
 この苦境をどう乗り越えようかと必死に思案しているオレに向かってティナが再び話しかけてきた。しかも、音楽がうるさくて、よく聞こえない。
「今日、バンコク、アブナイ……」
「へ? 危ない? あー、今日はカウントダウンだから盛り上がるんだよね」
「違う。ボム、伊勢丹、ビクトリーモニュメント、スクンビッでボム。気を付けて……」
「へ!? ボム? ボムって爆弾? ウソーーーーーーーーーーーーっ!? テローーーーーーー!? マジかよーー ーーーーーっ!?」

 オレは顔から血の気が引いていく中、iモードでソッコー、ニュースサイトにアクセスした。

「マジかよーーーーーーーーーーー! 同時多発で6ヶ所ーーーーーーーー!? 3人死亡ーーーーーーーーー!?」
 
すでに日本時間21:00過ぎに朝日新聞が、21:37に毎日新聞が伝えている。爆発から3時間。第2波の可能性は? オレはテロの基本を思い出してみた。

P1070276「今日は大晦日でハッピーニューイヤー目前の、祝賀ムード満点のお祭りの日だ。で、盛り上がりのピークは日付が新年に変わる12:00へのカウントダウン。標的は外国人を含む大勢の人間がいる場所――、それは歓楽街、盛り場、イベント会場である。つまり…………、ヤバい! ナナとかパッポンもそうじゃんーーー! ここじゃんよーーーーー!」

ジェシーにビビっている場合ではない、ヤツの怒りは爆弾どころではないのだ。ゴミ箱や荷物に紛れて、殺傷能力十分の時限爆弾が、ここパッポンにすでに仕掛けられているかもしれない。
 シンハーのボトルを握る手のひらが汗ばんでいくのが分かった……。次号に続く。

  ~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~ 

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

| | コメント (0) | トラックバック (5)

2007/12/27

BKK発★第15便★「バラ巻き政治って、意外に良いかも!? 有馬、ハズれて、タイ総選挙を語る」

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                           沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第2015便★ 「バラ巻き政治って、意外に良いかも!?
               有馬、ハズれて、タイ総選挙を語る」
  

P1050025「いや~、まいったね、有馬には。ファン投票19位で単勝9番人気のマツリダゴッホが勝っちゃうんだかんな~」(写真/バンコクの競馬場『ロイヤル・バンコク・スポーツ・クラブ』の検量室そばからパドックを撮影。この馬、レース”本番”前だからなのか、ボッキしてます)
「だよなー。スタンドのお客さんも唖然某然でシーン……、単勝支持率2%って感じだったもんなー。まー、みんなの馬券を紙クズにしちゃったわけだからなー、場内が静まりかえるのも当然だけど……」
「だな~。蛯名も思わず、『超KY』って自虐ネタで笑い取ってたしな~」
「でもさ、有馬ってGⅠ馬のオールスター戦なのに、信じられないようなスゲーことが起こるよなー」 
P1130358「だな~。そう言えば、タイの下院選挙もスゴい結果になったよな~。『タイ愛国党』(タクシン前首相のタイ・ラック・タイ党)の生まれ変わりの、『国民の力党』(パラン・プラチャーチョン党。前バンコク都知事、サマック党首)が、233議席も取っちゃたんだからな~。過半数にあと8つじゃんな~」(写真/右の黒いのがサマック)
「スゲーよなー。投票前は『国民の力党が180前後獲得して第1党になる』ってニュースが載ってたけど、233議席だもんなー。これじゃ、タクシンを国外追放したクーデターとか、愛国党の解党とか、暫定軍事政権がやってきたことの意味がなくなったじゃんなー!」
「だな~。それにしてもさ~、タイの世論調査って当てになんない感じだよな~。日本の世論調査とか投票日の出口調査は、ここまで誤差が出ないもんな~」
「だな。タイのは精度が低いかもな! 当たんねーのは競馬新聞と同じだわ!」
「はははは! だな~。投票日の2週間前に国立ラムカムヘン大学と国営テレビ局のチャンネル9と英字新聞のネーションが、バンコク首都圏で実施した合同世論調査じゃ、国民の力の支持率が42%、民主が37%で、バンコク中選挙区の議席数予測が、国民が23、民主が13だったんだよな~。ところがさ~、結果は正反対の9対27で、やっぱ民主の勝ち。これはどう考えても誤差の範囲じゃないだろ~」
P1050228「ウハハハハ! まったくの正反対かよ! やっぱさ、ハズれてもマイペンライってことかもな! ウハハハハ! あるいはさ! 有権者が投票直前に心変わりしちゃうのかもなー。実弾攻撃の誘惑にコロッといっちゃってさ! ウハハハハ!」
「かもな~。皮肉なことにさ~、公安警察局の独自調査では、国民の力が224、民主が118。軍が極秘裏に行った調査では280対125って報道があったんだけどさ~、計らずとも国民の力の封じ込めに躍起になっていた警察と軍が、最もヤツらの躍進を見越していたってわけだな~。ははははは」

「まー、軍事政権が目論んだシナリオは書き換えになっちゃったわけだな。せっかく8月に憲法を小選挙区制から中選挙区制に戻したりして、愛国党みたいな巨大政党が出現しないようにしたのにな」
「でもまあ、前回の選挙の時は350議席ぐらいだったから、今回は巧くいったほうかもな~。でも、軍の本当の狙いは、政党の権力を分散させて単独政権の樹立を難しくして、タクシン時代に冷や飯を食わされてきた軍の主流派の利害や意向を容易にねじ込めるようにしたかったわけなんだよな~」
「で、暫定軍事政権は、5月の裁判で解党させられなかった民主党に恩を売っておいて、民主が連立与党第1党になれば、“よっしゃ! これで言いなり! 超オイシイぞー!” って結末を目論んだわけだな」

P1130349「でも、肝心の『民主党』(プラチャーティパット党)は過去最多の議席数を獲得したものの165止まり。連立するには80議席も足りないもんな~」
「そう言えばさ、民主党のあの若い党首、濃い顔した二枚目の名前、何だっけ?」
「アピシット」
「あいつ、日本の民主党の代表をやった若いヤツに顔、似てない?」(写真/似てるか?)
「前原誠司(現副代表)か~? 言われてみれば、そうかもな~」 

「でさ、同じ民主党つながりで思い出したんだけど、投票率は史上2番目の70%超えだったんだろ? 浮動票がプラスに働かなかったのか? 日本じゃ、投票率が高くなると無党派層が……みたいな事がよくあるじゃん?」
「いや~、だからこそ過去最多の議席を獲ったわけだけど。ま~、どんどん増えて来ているとはいえ、日本に比べりゃ、中間層の数はまだまだ少ないだろうからな~。それと民主以上に、たくさんの票が国民の力党に入ったんじゃないか~?」
P1130294 「あとな! タイじゃ投票するとカネが貰えちゃうから、浮動票こそカネ次第でどうにでもなんのかもな! つまりさ、どっちでもいい人や迷ってる人にさ、例えば、『おばあちゃん、ウチなら1000Bですよ! ヨロシクお願いしますね!』『えっ!? ホントかい?』『ホントですって! はい、1000B!』『ヒョエーー! ありがたや、ありがたや! タクシンさーん(泣)』ってな感じ! ウハハハハ!」
P1130447「ははははは、どうだろ~な~。でもま~、クーデターを指揮したソンティ(国家治安評議会議長兼副首相)がさ、選挙違反対策委員長をやっていること自体、なんだかな~、公正なのか~? って感じだな~。ちなみにヤツは『投票率がアップすれば、反タクシン陣営に浮動票が集まり、国民の力党の勝利を阻止できると期待している』って言うんだけど、完全にハズれだな~」(写真/この人がソンティ。みんな嫌い)
「ウハハハハ! これまた正反対で頓珍漢なこと言ってんな。その調子なら、今年の有馬、きっと的中できたわ!」

P1130040「ははははは! でも、民主は国民の力みたいなエグさが足りなかったかもな~。マニフェストとか選挙の戦い方が真っ当過ぎて、清潔だったかもな~。基本的人権と報道の自由を保障しますとか、法治の徹底をしますとか、民主主義を再生しますって言われてもな~」
「だな。政治意識の高い知識人、富裕層、バンコクの都会人、それと、まあまあ経済的にも余裕がある中間層なら、清廉潔白な理想とか、高尚で小難しい政治理念とか訴えても受け入れてくれんだろうけど、東南アジアの中進国であるタイでは、そんな人よりも貧乏で教育の程度もイマイチの人が多くって、『で、結局、俺たちの生活はどうなんの? 豊かになるの? 仕事は? カネは?』ってことが第一になっちゃう」
「だな~。日本でも安倍ちゃんが<美しい国、ニッポン>ってやってみたけど大失敗だったもんな~。結局、『お前、キレイ事は後でいいから具体的に何かしろよ! 国民の空気が読めないのかよ、バカヤロー!』ってことでさ~」
P1130106 「だな。思い起こせば、オレたち日本人は、小泉時代に『構造改革』と『自民党をぶっ壊す』っちゅー言葉に酔いしれ、あの変人パフォーマンスと言動も面白かったんで、ついつい5年も首相をやらせちゃったじゃん。で、安倍ちゃんが圧倒的な党内支持と高い内閣支持率をバックに、呑気にお絵かき――、そう! 憲法改正をはじめとする『戦後レジームの再構築』とかさ、ピント外れなことをやってるうちに、コストカッター・小泉の構造改悪の反動が、急速に国民生活を悪くしていたわけで、多くの国民は『改革には痛みが伴う』ことを受け入れていたはずだったんだけど、もう、耐えられん! とばかりに秋の参院選では民主党に投票したわけだ」
「う~ん、だな~。小泉・安倍時代の反動と修正――、これが、今の日本の有権者が感じている事で、福田政権がやらなきゃいけない事かもな~」

「だな。ちなみに、福田がボチボチやってる事で、『あれ? これってバラ巻き』って思うのがあるな。寒い所に住む高齢者や低所得者に灯油購入の補助金を出しますとか、ふるさと納税しますとか、農業補助金をアップしますとか」
P1080382 「タイの民主党も選挙戦終盤になって、バラ巻き型の大衆迎合主義的マニフェストを追加してたな~。<5月までに中学校(マタヨン課程)までを完全無料にして、制服や文具をタダにします>とか、<15ユニット分の電気使用料をタダにします>とか、<地方再生のために経済基金を設立して、それぞれに100万~200万Bの資金を援助します>とかさ~」
「なるほど! でもさ、バラ巻きって意外といいね! 昨今の日本の有権者もタイ人に似てきてたかもしんないな。だって、大都市圏も地方にかかわらず、生活が苦しくなった人がバンバン、増えてるもん」
「かもな~。いまどきの選挙ってどこの国でもそんなものかもな~。韓国大統領選挙もそうだったじゃん。前政権は清廉さを掲げて、理念問題にばっかり取り組んだおかげで、韓国経済は冴えなくなっちゃって、みんなの生活は苦しくなったっていうじゃん。で、雇用創出を第一の公約に掲げた、“最高経営者大統領”李明博候補は、選挙期間中に金権スキャンダルがあったにもかかわらず圧勝しちゃった。これって、『雇用が創出され、経済が良くなるなら、少々の悪事には目をつぶる』ってことじゃん」
P1130242  「だな! それってタイと同じ! 有権者が『タクシンの汚職や不正は見逃すから、また俺たちにも分け前をくれ! 景気を良くしてくれ! 仕事があれば、給料
が良くなれば、暮らしが豊かになれば、細かい事はマイペンライ! それでいいさ!』って!」
「ははははは! だな~。政治が後退し、経済が停滞モードに入ってしまった日本も、今後、投票基準がタイに似てくるかもな~。勝敗の別れ道は、経済政策とバラ巻き政策が有るか無いか? ってな~」
「タイの選挙を見ていると、タイの有権者は“清濁あわせ呑む”――。良いことも悪いこともあるがままに受けいれる、って感じだよな」
「なんつっても、あの汚いチャオプラヤ川とか運河で水遊びとか髪の毛洗っちゃってるからな~、ははははは!」
「そりゃ、違うだろ。それと、選挙戦術が“有権者の願いや要求”なんてナマ優しいもんじゃなくて、“剥き出しの人間の欲望”をストレートに叶えますって感じもあるな」
「だな~。多くの人が農村の田舎に住んでいて、貧富の差が大きいから、彼らにとっては生活の向上のほうが重要じゃん。だから、私利私益に誘惑されて、倫理観が薄れちゃって、物事の良し悪しの正しい判断が出来なくなる。それが政治腐敗を増長し、制度や法律、合議や手続き、少数意見とかを無視したタクシン……、あっ、小泉もそんな感じがあったけど、要はカリスマ的なリーダー中心の政治が行われちゃう」
「だな。つい最近まで、90年代初頭くらいまでか、日本の有権者にも同じメンタリティーがあったんじゃないか? 地方・農村対策とかさ。補助金をバラ巻いたり、国から予算をぶん捕ってきて、地方に公共事業とか」
「だな。よくテレビで新潟の有権者にインタビューしてたもんな~。角さんの時代から、ど~のこ~のとかな~」

P1130363「それと話は変わるけど、バラ巻き政策が売りの国民の力党はさ~、マニフェストがタクシン時代の焼き直しだったわけだけど、とにかく、やる事がエグかったな~。東北地方で民主党の中傷ビラやデマ情報をバンバン流したらしいじゃんな~」
「マジ? アメリカ大統領選だって、そこまでネガティブなキャンペーンはやんないんじゃないか?」
「文面がスゴいらしいんだよ。『民主党が暴徒を引き連れてやってきた』だぞ? お前~、暴徒だよ?」
「ウハハハハ! いったい、暴徒ってどんなヤツなんだよ? そもそも、そんなデマを信用する人がいるってことなのか~?」
P1100238「あとさ~、タクシンが出ているポスターとか、ヤツが投票を呼びかけるVCDが出回ったって言うけど、ホントなのか?」(写真上/8月、王宮前広場で連日行われていた、反クーデター&タクシン支持派の政治集会の露天で売られていたVCD。家族とのシーンも収録か? 下/タイ語で「アイ ラブ タクシン」と書いてある。Vサインの兄ちゃん談) 
「オレ、そのディスク、超見てみたいよ!」
「でもさ~、そのVCDって証拠とかどうなってんだろ? ただのデマかもしんないけど、なんか臭うんだよな~」
「とにかく中央選管が、ダメだ!っつーのに、国民の力はやり過ぎなくらい、タクシンを全面的に出して戦ったよな。党の連中も選挙戦終盤、『政権獲ったら、経済の立て直しにタクシンを経済顧問にする』ってブチ上げたり、投票2日前にサナームルワン(王宮前広場)での集会で、『政権樹立後にタクシンが2月14日に帰国する』っ言ったり」 
P1090970_2「ははははは。も~、『軍? そんなのカンケーねー』って感じで、やりたい放題、言いたい放題! でも、一応、タクシンの顧問弁護士で党の幹部やってるヤツがさ、『タクシンは党を動かしているのではなく、精神的に指導しているだけだ』ってごまかしてた」
「そんなの誰も信用しね~よな~。ははははは」

「だよな。タイ人って、そういうトボけた、はぐらかすような物の言い方をするのかも。タクシンも『遅くとも4月に帰国して、汚職疑惑について潔白を証明して、普通の市民として生活したい』ってバレバレの事を言って、方その一方で、『政界に復帰したいが、要請があれば党顧問として政治に関わっていきたい』とか言っちゃってるし」
「それってソンティが入閣した時と同じ言い方」

P1120702 ■「でも、タクシンがどうなるかは先の話だな。その前に、今、国民の力党と民主党が連立政権樹立に向けて、残りの5政党を巡る丁々発止の大綱引きを展開中だからな」(写真/落選した中道主義党のプラチャイ党首)
「ま~、それもどうなるか分からないよな~。そもそも、国民の力党の233議席が決定したわけじゃないからな~。あくまでも中央選管が選挙結果を正式に認定するのは、早ければ来年1月3日頃って言うじゃん。ここがミソだと思うんだよな~」
「えっ!? ミソって何?」
「さっきのVCDの話があったじゃん。中央選管は『国民の力党がVCDの配布に関与していれば選挙違反にあたるから、解散の可能性がある』とか言ってたんだよな~。選挙違反で10~20人が当選無効になるともあったしさ~。とにかく、軍は振り構わず、しょぼいネタだろうと、でっちあげだろうと、理由は何でもいいから、国民の力党の一部の当選者を無効にして邪魔するんじゃないか~」 
  「なるほどね。1月13日に当選不認定となった選挙区の再選挙だもんな。こりゃ、もうひと悶着あるな」

「そもそもこれまで軍は嫌がらせみたいなセコい妨害をしてきたからな~。民主党とかのCMが放送されているのに、国民の力党のCMだけがテレビ局の放送拒否に遭ってて、そしたら軍事政権は『局の独自判断で自主規制しているのではないか?』ってしらばっくれたりさ。タクシン支持者の運営するウェブサイト『hi-thaksin.net』を国内からアクセスできなくしたりな~」

P1120941
■「なるほどね。今回の選挙は、軍が関与して公正な選挙だったとは言えないわけだな。でもまあ、一応、暫定軍事政権にピリオドが打たれて、民政復活に向けてのスタートが切られたわけだ。で! これからタイに遊びに行くオレたちに影響しそうなことってあんのかな?」
「まあ、バーツが安くなんじゃないか~? せっかく、世界同時株安でバーツ相場が上昇して得したのにな~。当面、政情の不安定さを懸念して、多くの投資家はバーツ売りなんじゃないか? 8月の世界同時株安の翌日なんかさ、それまで1万円で2750Bだったのに、いきなり3日後に2950B! で、秋は3050Bぐらいまでいってたのにな~」
「だな~。あーあ、まいったな~。また逆戻りかよ。しばらくは通貨も株も投資も様子見で、景気も停滞したままじゃねーのか? 選挙直後のタイ証券取引所はほぼ全面高の展開で、タクシン一族の関連企業が急騰したけど、一時的なもんじゃないの。だって、連立政権じゃ、法案を通すのも大変だし、おそらく短命に終わるから、経済政策の実現とか継続が怪しい。そんな状勢で株が買われて上がったり、投資が増えるのか?」

P1070263「だな~。タイもこれから、まだまだ山有り谷有りって感じだな~。あとはさ~、去年の年末みたいに同時多発爆弾テロがあるんじゃないか~? ははははは」(写真/爆弾テロが起きた現場の1つ、戦勝記念塔のバスロータリーで現場検証をする警察官。歩道には死亡した被害者の血の跡も)
「えーーーーっ!? ヤバイ! またかよっ! オレは去年の大晦日、ビビりマクって、逃げ回ってたかんなー、ハハハ……」
P1050167 「あの事件って、犯人がいまだに逮捕されてないだろ? 俺は、クーデターで追いやられたタクシン派の警察か軍の仕業だと思ってるんだよな~。あの爆弾テロは、クーデターを起した軍主流派に対する“オレたちゃ、死んじゃいないぜ。好き勝手にはさせねー、よく覚えておけ”ってシグナルだったと思うんだよな~」
「なるほどな。クーデターを指揮した連中が、逮捕できないまま事件をうやむやにしたってことだな。身内を逮捕すると軍と警察がさらに混乱して、対立激化を招くからな」
「だから、この先、タクシンや国民の力党の連中が、調子こいて、あまりにも強引な行動に出たり、軍主流派らに強烈な報復人事を喰らわしたり、とにかく何かをやり過ぎすると、必ず、“サイン”が出る。あるいは、軍の内部抗争による“摩擦熱”が出ると思うんだよな~」

P1040494_edited 「なんか、それってやだなー」  
「でもまあ、形上は軍事政権が1年の約束を守って、民政に戻ったんだから、俺たちは、1日でも早く、平和でオッパッピーなタイに戻ることを祈りますか~」
「だな! 女のコも稼ぐが良くなって、たまにはオゴってくれることを祈りつつ……」
P1060097 「ははははは! そんなのあるわけないじゃんよ~。今週末からバンコクに行くんだっけか~?」
「はい! 今度は藤井の番です。行ってきます!」
「そんじゃ、気をつけて……。爆弾テロにはくれぐれも気を付けて! ははははは」



~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

★『オリエンタルズ・エクスプレス・エア U-40便 深夜最終便』とは? 筆者より★
幸せを掴むため、“人生やり直し中”のサラリーマン、ヒデと、有りのままの自分で生きようと、もがき続ける“自由系はみ出し”サラリーマン、タクヤ──。30半ばを過ぎ、“若くもなく・老けてもいない”独身男2人が、どういうわけか、タイ旅行を契機に一念発起! 最後の一絞りで、中折れ同然の人生を復活させ、夢と理想を実現させようと、七転八倒する旅行記です(沢田)。
飽くなき好奇心と抑えられぬ欲望の赴くまま、大魔宮、バンコクを徘徊! オレたち2人が、暴走→大脱線の果てに知り得た、使えるかもしれない「現地情報」や「特殊体験」ぶっちゃけ告白、科学的根拠ゼロの「無責任タイ考察」から「タイの謎を読み解く大胆仮説」までを“不定期”ながら半強制的にお届けいたします!(藤井)

続きを読む "BKK発★第15便★「バラ巻き政治って、意外に良いかも!? 有馬、ハズれて、タイ総選挙を語る」"

| | コメント (0) | トラックバック (3)

2007/12/23

バンコク発★第14便★「投票すれば必ずオカネが貰える!? 明日は有馬とタイ総選挙です!」

               【BKK⇔HEAVEN⇔HELL】
   『Oriental's Eexpress Air U-40 深夜最終便』
                               沢田ヒデカズ・藤井タクヤ 共著
★第14便★ 「投票すれば必ずオカネが貰える!?
                  明日は有馬とタイ総選挙です!」
  

P1120048「いや~、いよいよ明日ですね~、有馬記念。でもな~、今、西船橋は雨降ってるけど、ウオッカ、大丈夫か~?」
「だな。負担重量が53キロと軽くて有利だけど、末脚が発揮できるかビミョーだな。ま、それを見越してというわけではないんだろうけど、ウオッカはファン投票1位なのに単勝の売り上げは3番人気だもんな」

「馬単も3連単も売れている組み合わせはメイショウサムソンとポップロックが頭の馬券ばっかしだしな~」
「ウオッカは2着までか? いや、雨が祟って5着ぐらいかもな」
「まあな~。3歳牝馬よりも、“経験豊富なベテラン一流古馬のほうが上”ってことだよな~」
「だな。ファンもファン投票と馬券は別。同じ1票でもカネがかかってるのと、かかってないのは全く違う。夢と現実は違う、って判断かな」
「だよな~。夢を食んでも、腹はいっぱいになんないからな~、はははは」

P1120873「ところで、あっちも明日、投票だな。下院議員選挙の」
「いや~、あっちじゃ、投票日は酒を売っちゃいけないんだろ。選挙法で」
「だってな。なぜ禁止かって言うと、酒の席で選挙の話からケンカになったり、暴力事件が発生したり、飲み過ぎて投票に行かないケースが増えるからなんだと」
「はははは。いや~、ケンカですか? やっぱタイ人って熱いね~」
「なんか日本じゃ考えられないよな。選挙ボランティアが熱いのは分かるけど、投票する側の人が選挙でケンカなんてしねーよ。あー良かった! 日本人で! 今日も有馬の投票前夜祭ってことで飲めるし、明日も中山で投票中に飲めるし、終わった後も祝杯にせよ、ハズれてヤケ酒にせよ、とにかく飲めるもんな!」
P1090899 「はははは。競馬と選挙じゃ違うけど、とにかく選挙の投票日は飲めるもんな~。そう言えば、15、16日は不在者投票日だったろ?」
「あー、投票率が約85%とメチャクチャ高かったやつな。ま、有権者の関心が高いとも言えるけど、逆に高過ぎて怪しい」
「その時もさ~、14日の18:00から16日の終日、3日間ほど禁止だったんだけど、ちょうど取引先の専務たちがバンコクに行っててさ~。でも、問題なかったって。トンローの日本居酒屋では『急須に焼酎入れて、ビールも湯飲みに入れて飲めた』し。タニヤの日本人クラブ『ラ××××』では、『フツーに透明のグラスで水割りを飲めた』ってさ」

「だよな。タイじゃ“法律は破るためにある”って感じだもんな」
「はははは! たしかに。賄賂でなんとかしちゃうしな~。で、パッポンもナナもソイカウボーイも対応はまちまちだったってさ。休業する店もあれば、営業してても酒を出さない店もあるし、ビンをテーブルの下に隠すように指示されたり、紙コップで飲ませる店もあったり。堂々と出しちゃう店もあったってさ~」

「まあ、外国人観光客に対してはそんなもんかもな。昔、インドとかモロッコに行った時も、酒を売っちゃいけない時間帯とかで同じような対応をしてた」
「だよな~。そもそも外国人には選挙権が無いから、カンケーないもんな~。そう言えば、前にエンちゃんが言ってたけど、最近は『仏教の祝日とか国王の誕生日とかでさえも酒が売られるようになってきていて』、営業時間も『タクシン時代は、レインボーグループ(ナナプラザ)のゴーゴーバーですら1:00閉店を厳格に守らされていた』んだけど、この1年は取り締まりが緩くなって、『だいたい2:00閉店で4:00まで営業していても大丈夫な日がある』んだってさ~」
「あ、やっぱクーデター以降はそうなんだ。それにしてもよー、投票日をさ、仏教の祝日や国王誕生日といった神聖な日と同様に酒の販売を禁止にしているのに、タイの選挙はとにかく、エグくて、スゲーよな!神聖どころか、日本とは比較になんねーくらいメチャクチャだよ!」

P1130364「だよな~。まず数が多い気がするよな~。下院議院の定数480議席(選挙区400、比例代表80)のところに、38もの政党が登録して、約5000人が立候補したそうだけど、これって日本と比較するとさ~、下院はその性格上、日本の衆議院にあたるわけだけど、その定数が500議席だからほぼ同数だよな~。でも、タイの人口が日本の約半分(6500万人)だろ。単純に比較すると、多党乱立で候補者がメチャクチャ多いよな~」
「たしかに多いかもな。タイじゃ、みんな好き勝手に政党作ってんじゃないのか? で、しかも今回の選挙は、候補者もタイゾーとか八百屋だかなんだかのオヤジみたいに“タクシンチルドレン”狙ってるヤツがいっぱいいてさ、前回の東京都知事選に出た右翼とかキンゾーとかドクター中松みたいな、芸能人からあぶないヤツまで泡沫候補がいっぱい出てんじゃないのか?」
「さあな~? そこまでは分かんないけどさ~。無効になった去年の総選挙で『借金帳消し懇願者党』ってのがあって、今回は『タイはタイ党』(タイ・ペン・タイ党)に名前を変えた、ってニュースはあったぞ~」
「ウハハハハ! それいいじゃん! 昔、日本でも『税金党』ってのがあって真面目にやってたけど、今こそ! 日本にもその『借金帳消しなんとか党』が必要なんじゃねーかっ!? だってよー、自己破産が当たり前で、ホームレスとワーキングプアとネットカフェ難民とフリーターが激増してんだからさ! 今の日本だったら3議席くらい獲れんじゃねーかっ!?」
「はははは。いや~、どうだろ? ま、それはさておき選挙自体がスゲ~よな~」

P1120702「たしかにスゴいよな! 日本人から見ると残念ながら、タイの選挙はあんまし、まともじゃねーな。そりゃ、プーチンの院政と独裁を決定的にしたロシアの選挙とか、ブット元首相が帰国した途端、爆破テロが起きたパキスタンで行われる予定の選挙よりはマシだけどさ」
「だな。そもそもスタートからしてスゲーよな~。憲法裁判所から解党命令(5月)を受けた『タイ愛国党』(タイ・ラック・タイ党)のタクシン派の前下院議員たち(300人)が、零細政党の『国民の力党』(パラン・プラチャーチョン党)に入党して、事実上、乗っ取っちゃったつーのが、も~ウルトラCでスゲ~よな~。はははは」
「しかしさ、元々、この党にいた人たちはどうなっちゃったんだろう?」
「さあな~。比例区での当選に期待してるんじゃないか? 名簿順位は低くてもいいから、小泉チルドレンみたいにさ~。だって突如、大政党になって票が集められる事になったし、タクシンからの巨額な活動資金も見込めるんわけだろう~」

P1120793「タイの選挙はおっかねーよな。脅迫電話なんてのは序の口で、拳銃でズドンがあるもんな」
「ヤバいよな~。殺されるかもしんないのに、なんで5000人も立候補しちゃうんだろ?」
「危険だよな。日本みたいに“刺客”ユカリたんが“造反”聖子ちゃんをやっつけに落下傘で岐阜に降りてきても、姫が虎に勝っちゃっても安全だけど、あっちじゃ、ライバル陣営が裏世界の刺客、ヒットマンを送り込んで、撃っちゃったりするわけだからな」
「チェンマイでは民主党の公認候補が遊説中に銃撃されたし、プレー県では、今年、民主党から国民の力党に鞍替えした県会議長がジョギング中に7発撃たれて死んじゃったし。実行犯は元県議たちで、依頼主は民主党の前下院議員のいとこだったりな~」
「時限爆弾や手榴弾も使っちゃうもんな。不発だったけど、バンコクのラープラオ区にある国民の力党の選挙事務所に発煙弾と手榴弾が投げ込まれたそうです」
「とにかくスゴいよな~。いや~、命掛けて、人を殺してまで政治家になろうとするのはさ~、多分、国家や国民に貢献したいとかさ~、平和な社会や理想の社会を築きたいとかさ~、そういうモチベーションよりも、議員報酬なんかよりも“巨額な余禄”が手に出来るから、必死になるんだと思うな~」
「だな。それが政治家の本質の1つだと思う。日本のセンセイにも少なからず、そんな連中がいると思う。でもさ、タイに比べて日本のほうが篤志家が多くて、取り締まりも厳しいし、国民がそれを許さないから、まだマシなんだと思う」

P1090982「カネに関するニュースにこんなのがあったよ。選挙前に東北地方では、すでに“地盤”をキープしている、つまり選挙を勝てる見込みがある元下院議員の”引き抜き料”が3000万Bから一気に4000万Bに高騰したんだってさ~」
「なるほどね。高額オファーで所属政党を決めるわけか。プロ野球の選手じゃないんだからな。まあ、そこには政治的理念とか信条が一致しているとか、政策や公約を実現できる、できないといった真面目な理由や動機がまったく感じられねーな。ただのカネ儲けと権力欲だけなんじゃねーか?」
「だな~。しかも、タイ人は個人主義だから、党利・党略・党則に沿って一致団結していこう、なんて発想が希薄なのかもな~。集団主義で党の拘束なんかがある日本の政党や政治家の考え方ややり方とはちょっと違うかもな~?」

P1120364「だな。それとさ! 有権者もスゲーんだよな! 買収があって当たり前。『清き一票』なんて言葉、すでに死語だけど、タイじゃ、そんな言葉、元から無いんじゃないか? ウハハハハ!」
「いや~、俺が前回、タイに行った時にもさ~、『買収に応じてはいけません』ってCMをやってたんだけどさ~。これが、なんかさ~、気合いが入ってないんだな~。クイッテオかなんかの屋台のおばちゃんが、あっちこっちから差し出される現ナマに、悲鳴を上げて、『ダメダメ』なんて手を振りながら小走りに逃げていくシーンが繰り返されんだけど、なんかさ~、ゴキブリかなんかにビックリしたような顔でコミカルなんだよ~。日本じゃ、“ゼッタイにNO! 違法行為です! 処罰されます!”みたいな毅然とした感じだろ? なんか真逆なんだよな~」
「ウハハハハ! なるほどね。タクシンが巨額資金で後押しする国民の力党が優勢になってきたから、暫定軍事政権が『ヤバい! それじゃ困る!』って焦って、急場しのぎでテキトーに作ったのかも?」
「いや~、真相は分かんないけど。ま~、軍は“実弾”が使えないもんな~」
「だな。予算は無いだろうしな。本物の実弾は使えるけど。ウハハハハ」

P1120642「で、買収額はいくらくらいなの?」
「物の本や報道によれば、100~300Bだと。民間の選挙監視団体の告発では『1000Bが入った封書で買収が行われている』との情報が寄せられたり、クレジットカードやATMカードを使用して、間接的に渡すという手法も取られてるみたい」
「なるほどね~、そう言えば、サパーンタクシン駅のそばに大学あっただろ?」
「うん? 北に歩いて行くとあったかも?」
「そのアサンプション大学の世論調査じゃ、回答者の65%が『金銭などを提供した候補者に投票する』、85%が『買収を通報しない』って回答してんだよな~」
「ヒエーーーッ! ほとんどの人が黙認するってことか。ま、地方では昔から立候補者と有権者の間で『売票』(カーイシエン)、『買票』(スーシエン)が横行していていて、ボーナスの無い農家の臨時収入として定着しちゃってるそうだからな」
「なるほどね~。じゃ、タイではある意味、買収は選挙を盛り上げる伝統行事と化していて、ちょうどクリスマスを控えてるから、みんなオッパッピーなわけだな~。まあ、ファンタジーの『チャーリーとチョコレート工場』よりもはるかに現実的だな~」
P1130321 「ウハハハハ! そうかも! 地元の郡長、村長、区長や、おっかないおじさんが、サンタさんの代わりにみんなのおうちにやってきて、プレゼントした代わりに票を集めるってことだな! そうだ! この票の取りまとめ役を『票頭』(フアカネーン)って言うだって。なんか地頭みたいだな。ウハハハハ! で、もう1つ、有権者のスゴいエピソードを読んだんだけどさ、ピチット県のある郡では、組合理事の投票をしてもらおうと、組合員に“交通費等を500B支給する”と通達を出した。ところが、住民たちは『下院選挙の期日前投票をした者は500B貰える』と思い込んで、行列が出来ちゃったんだそうな」

「はははは。それって、“行列ができる選挙事務所”で起きたのか~? しかし、悪いことなのに、みんなで堂々と列を成して並んでたんだろ? それって “みんなで悪いことしてんだから大丈夫です”ってことだよな~」
P1130226 「だな。日本じゃ“投票したら1500円貰えます”なんてこと聞かされても、信じる人はいないわな」

「とにかく、タイ人にとって選挙ではカネを貰うのが当たり前で、言っちゃ悪いけど、タイには、今もなお、その程度の人が大勢いる、ということだな~。でも、なんでそんな事になっちゃったのかな~」
「ま、昔の殿様と武士の「褒美と奉公」の契約に似てるんじゃないか? タイの場合は武士が農民でさ、統治者のボスは労働力と収穫物を確保するために農民を保護して、農民はその代わりに忠実に命令を聞いたり、働いて、ボスから報酬を貰うって関係。そこには、日本みたいに、武士道にある忠義が無いんだよ。タイは土地が広くて、熱帯で食うものには困らないから、タイ人は古来より定住せずに簡単に移住してきただろ? だから、ボスの報酬が少なければ、条件のいいボスの土地に引越しちゃう。だから、ボスと農民の関係において報酬のやりとりが重要になった。その契約関係とメンタリティーが田舎には厳然と残っているんじゃないかな」

P1120034「なるほどね~。困ったもんだね~」
「だよな。投票すれば金が貰えるなんてよっ! 競馬で224点買いとか投票しまくっても、ハズれまくってるオレたちにしてみれば、腹が立つな!」
「はははは。ま~、いいじゃないですか~。明日はタイは禁酒で選挙投票日だけど、日本は酒飲みながら有馬の投票ができる日なんだからさ~」
「ま、そうだな。じゃ、タイの人も日本もギャンブラーも、ハッピーが来ることをトゥギャザー祈りましょう! そんじゃ、明日、中山で!」 <次号に続く>

     ~See You Again @ NEXT FLIGHT! To Be Continued!~

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へにほんブログ村 海外生活ブログ タイ情報へ

★『オリエンタルズ・エクスプレス・エア U-40便 深夜最終便』とは? 筆者より★
幸せを掴むため、“人生やり直し中”のサラリーマン、ヒデと、有りのままの自分で生きようと、もがき続ける“自由系はみ出し”サラリーマン、タクヤ──。30半ばを過ぎ、“若くもなく・老けてもいない”独身男2人が、どういうわけか、タイ旅行を契機に一念発起! 最後の一絞りで、中折れ同然の人生を復活させ、夢と理想を実現させようと、七転八倒する旅行記です(沢田)。
飽くなき好奇心と抑えられぬ欲望の赴くまま、大魔宮、バンコクを徘徊! オレたち2人が、暴走→大脱線の果てに知り得た、使えるかもしれない「現地情報」や「特殊体験」ぶっちゃけ告白、科学的根拠ゼロの「無責任タイ考察」から「タイの謎を読み解く大胆仮説」までを“不定期”ながら半強制的にお届けいたします!(藤井)

| | コメント (0) | トラックバック (1)